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4月12日
4月1日(水)配信
YouTube「特許庁広報室公式チャンネル」の人気企画『知財を探して企業へGO!』が公開されています。
今回は特許庁の新人職員がおもちゃメーカーのバンダイを訪れ、その知財戦略について担当者を直撃したようです。この動画は本記事執筆時点で6000回以上再生されています。
出典:JPOちゅーぶ【特許庁】 - 知財を探して企業へGO!(BANDAI)模倣品対策のきっかけは“たまごっち”だった!?
バンダイ法務・知的財産部の「はすみさん」によると、初代たまごっちは1996年に発売され、その後大ヒット。すると知財保護体制の隙を突くようにして100種類以上もの模倣品が出回るようになり、それら模倣品の対策部門として発足したのがバンダイの知財部門だといいます。
模倣品は正規品の売上を減らすだけでなく、「顧客の安心・安全を害し、キャラクターの世界観を壊す」という深刻な問題を引き起こし、ブームの急速な収束の一因となりました。
この苦い経験を教訓に、バンダイは2004年のリバイバル時に強固な知財ミックスを構築し、知的財産権を「持つ」だけではなく「行使する」戦略を取るようになります。
模倣品販売者に対する損害賠償請求や、水際での輸入差し止めの申し立てを行うなど、模倣品に対する厳しい姿勢を徹底することで、バンダイは現在の国内模倣品流通ほぼ”ゼロ”を成し遂げたのです。

出典:JPOちゅーぶ【特許庁】 - 知財を探して企業へGO!(BANDAI)模倣品対策のきっかけは“たまごっち”だった!?
バンダイの知財戦略は、模倣品が現れてから対処するだけではありません。商品の企画・開発段階から知財部門が深くかかわっているといいます。
「Tamagotchi Uni(たまごっち ユニ)」に搭載されたメタバース機能「たまバース」の開発においては、開発部門と知財部門が打ち合せを重ね、発売前に複数の特許を取得。特許庁の早期審査制度を活用することで、出願からわずか5か月で特許査定が出た技術もあるというから驚きです!
これらの素晴らしい働きはまさに、社内外における「スピード感」と「連携」あってこそですね。

出典:JPOちゅーぶ【特許庁】 - 知財を探して企業へGO!(BANDAI)模倣品対策のきっかけは“たまごっち”だった!?
なぜバンダイは知財戦略に力を入れるのでしょうか。その理由は大きく3つあるといいます。
①安心してブランド展開ができる
権利を登録することで、安心して名称や技術を使用し続けられる。
②模倣品から自社商品を守ることができる
模倣品を排除する際、知的財産権は強力な武器になる。
③コラボレーションの機会を広げる
他のキャラクターとのコラボレーションにおいて、自社の権利基盤は信頼の証になる。
この動画の公開時、たまごっちは27年目を迎えており、グローバルトイ企画部のおかもとさんは「30周年に向けてさらに世界的な人気キャラクターに育てていきたい」と熱く意気込みを語っていました。

出典:JPOちゅーぶ【特許庁】 - 知財を探して企業へGO!(BANDAI)模倣品対策のきっかけは“たまごっち”だった!?
動画の公開から2年。当時「30周年に向けて」と語られていた目標がいよいよ形になり、たまごっちは今年2026年11月に記念すべき30周年を迎えます。
たったひとつの商品にも、企業の成長や顧客に対して価値を提供し続けるための知財が詰め込まれています。
知財戦略とともに進化を遂げ、2年前の宣言通りに世界中で愛されているたまごっちから今後も目が離せませんね。
YouTubeチャンネル「JPOちゅーぶ【特許庁】」では、知財についてよく知らないという方に向け、知財の魅力・重要性をわかりやすく伝える動画が多数公開されています。
皆様も仕事の合間の息抜きとして覗いてみてはどうでしょうか?
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