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1月19日
2月10日(月)配信
先週(2月3日〜2月9日)は、侵害コンテンツのダウンロード違法化に向けた著作権法の改正をめぐり、政府が今国会に提出する改正案の内容についての観測報道などが伝わった。先に自民党が萩生田文部科学大臣に申し入れたように、著作権者に損失を与えない「特別な事情がある場合」を除外する例外規定を盛り込んだという。
6日付時事通信は、インターネット上に無断公開された漫画などのダウンロード違法化に向け、政府が今国会への提出を目指す著作権法改正案の内容が分かったと報じた。それによると、国民の情報収集活動を委縮させずに海賊版対策の実効性を確保するため、違法化の対象範囲から「著作権者の利益を不当に害しないと認められる特別な事情がある場合を除く」との例外規定を盛り込んだという。
さらに、「軽微な」ダウンロードや、漫画のパロディを含む二次創作作品のダウンロードは違法化しない方針で、「リーチサイト」を規制する方針も入れたという。
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日本漫画家協会と出版広報センターは4日、「海賊版対策のための迅速かつ適切な著作権法改正を求める共同声明」を発表した。
著作権法改正に向けて最近の有識者会合でとりまとめられた、侵害コンテンツのダウンロード違法化をめぐる措置の内容について支持を表明。かねてから求めていた「脱法行為を容易に招かず、かつ、善良なユーザーに過度な委縮が生じない」バランスの取れたものだと評価した。
さらに、自民党などによってまとめられた提言の内容についても、「異存はなく、なかでも『違法アップロード対策の強化』は特に重要な課題だと認識」しているとの考えを示した。そのうえで、これらの「侵害コンテンツのダウンロード違法化」と「リーチサイト規制」に向けた著作権法改正案の今国会での成立を「強く願う」としている。
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複数のメディアの報道によると、日本音楽著作権協会(JASRAC)が2019年度に徴収した著作権料が過去最高の1157億円になる見込みだと発表したという。同日付朝日新聞の記事によると、ネット関連が205億円で徴収額全体が最高だった2007年度から約2.5倍に伸びた。
なお、4日付日経XTECHによると、同日の会見では、音楽教室での楽曲利用にまつわる著作権使用料徴収の是非をめぐり、JASRAC側と音楽教室が争っている訴訟について、東京地裁が2月28日午後1時30分に判決を言い渡すことも明らかにされたという。
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日本音楽著作権協会(JASRAC)は4日、ブロックチェーンを活用した音楽作品情報の登録と共有に関する実証実験を2月17日~3月13日まで実施すると発表した。ブロックチェーン技術によって音楽著作権管理の信頼性と透明性を向上させるとともに管理の効率化を図り、作詞者・作曲者、音楽出版社といった権利者への対価還元の質と量を高めることを目指すとしている。
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旭化成は4日、同社がリチウムイオン二次電池用セパレータに関して韓国で保有している特許を侵害したとして、ダブル・スコープとその子会社のW-SCOPE KOREAに対してソウル中央地方法院で訴訟を起こしたと発表した。訴訟の提起は1月29日付。旭化成は、両社が製造・販売する電池用セパレータ製品の韓国での製造・販売の差止と損害賠償を求めている。
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ファーウェイは6日、同社が米国で持つ12の特許をベライゾン・コミュニケーションズが侵害しているとして、米テキサス州の地方裁判所で損害賠償を求める訴訟を起こしたと発表した。複数の報道によると、両社は2019年2月から協議を続けていたが、折り合わなかったという。
ベライゾン側は、この訴訟を「PR活動にすぎない」とし、「答弁するのが楽しみだ」としている。
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