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1月12日
10月11日(火)配信
先週(10月3日〜10月9日)は、塩野義製薬が開発中の新型コロナウイルス薬について、パンデミック期間中は中低所得国にライセンス料を求めずに後発薬の生産を認めると発表したニュースなどが伝わった。
塩野義製薬は10月4日、開発中の新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」について、薬事承認の取得後、後発薬メーカーが同薬を生産し低中所得国117カ国に供給する場合の特許料を免除すると発表した。国連が支援する公衆衛生機関「医薬品特許プール(MPP)」との間でライセンス契約を締結した。同契約に基づき、MPPは後発薬メーカーに対し、同薬の生産と供給に関するサブライセンスを付与することができるようになるという。ライセンス料の免除は、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスを「公衆衛生上の緊急事態」に指定している期間中、続ける。
新型コロナ治療薬のライセンス料を巡っては、すでに薬を実用化した米メルクや米ファイザーも同様の契約をMPPと結んでいる。
塩野義製薬の「ソコーバ」は現在、承認を巡って厚生労働省の審議会で継続審議となっている。
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日産自動車が仏ルノーと提携関係の将来について交渉している件で、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は10月7日、交渉は知的財産を巡る論争の解決などを目指して行われると報じた。
記事によると、ルノーは内燃エンジン事業の一部を中国の自動車大手、浙江吉利控股集団に分離する計画をしており、日産の同意を求めている。ルノーは、吉利とボルボ・カーズの合弁会社でパワートレイン事業を担う「Aurobay」とともに新たに合弁会社を設立したい考えだが、これに日産が強く抵抗しているという。日産は、ルノーと長年にわたって開発してきた技術を中国企業と共有することを望んでいないとされる。
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新聞記事を無断で複製し社内イントラネットで共有されたことで著作権を侵害されたとして、中日新聞が「つくばエクスプレス」の運営会社である首都圏新都市鉄道に約4240万円の損害賠償を求めた裁判で、東京地裁は10月6日、著作権侵害があったことを認め、約192万円の支払いを命じる判決を下した。
鉄道会社側は、「新聞記事の多くは事実の伝達に過ぎず、著作物に当たらない」などと主張していたが、判決では、「当該記事が表現上の工夫をして作成されたもの、創作的な表現である」として著作物であることを認め、被告の行為が原告の複製権と公衆送信権を侵害したとの判断を示した。
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キヤノンは10月6日、米国のECサイト上で同社製品の模倣品を販売していた米国外の業者に対し、米イリノイ州北部地区連邦地裁で起こした商標権侵害訴訟に勝訴したと発表した。
新型コロナによるパンデミックでEC市場が大きく拡大し、越境取引に模倣品が入り込むケースが増える中、キヤノンはその対策として2022年4月、米ECサイト上でカメラ用バッテリー、インクジェットプリンター用プリントヘッドなどの模倣品を販売する52の事業者に対し一斉に訴訟を起こした。被告の約半数は商標権侵害を認めて模倣品の販売行為を停止したが、残りの被告が法廷での反論を行わなかったことにより、2022年9月に侵害行為の停止などを命じる判決が下されたという。
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石川県が開発した高級ブドウ「ルビーロマン」と遺伝子型が一致するブドウが韓国において同じ名称で流通している問題で、各メディアは、石川県が10月4日に韓国の特許庁に商標出願したと報じた。非正規品の流通を阻止するためだという。
同問題を巡っては、同県の馳浩知事が6日、特許庁を訪れて韓国での登録に向けた支援を要請している。
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