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1月26日
12月26日(月)配信
先週(12月19日〜12月25日)は、北海道立総合研究機構(道総研)の男性職員が不正に入手した海賊版ソフトを業務利用していたことが判明したとして、道総研がソフトの正規版を販売する米企業に損害賠償金を支払ったニュースなどが伝わった。
北海道立総合研究機構(道総研)は12月20日、男性職員が不正に入手したソフトウェアを自身のパソコンに無断でインストールして業務利用していたとし、正規ソフトを販売する米企業の求めに応じて約8300万円の損害賠償金を支払って和解したと発表した。道総研は今後、同職員を処分するほか、支払った損害賠償金の求償も視野に入れた対応をするとしている。
道総研によると、今年8月にダッソー・システムズ・ソリッドワークスから、道総研のパソコンにおいて自社ソフトの海賊版ソフトの不正利用が認められたとの知らせが届き、事態が発覚。道総研側の調査により、産業技術環境研究本部工業試験場の研究職に従事する62歳の男性職員が業務利用するパソコンにおいて実際に不正利用されていたことが判明したという。同職員は、2018年にインターネットを介して数千円の手数料と引き換えに不正ソフトをダウンロ―ドし、業務用などで利用していた。
和解が成立したのは15日で、道総研は20日に損害賠償金を支払った。
【参照ソース・ニュース】
公正取引委員会はスタートアップを巡る取引に関する調査を実施し、12月23日に調査結果を発表した。調査結果からは、知財の取り扱いなどを巡り、大企業が優位な立場を利用してスタートアップに対し不公正な要求を突きつけるケースが依然として少なくない実態が浮き彫りになった。
調査は、スタートアップ5655社(791社が回答)、連携事業者である大企業・ベンチャーキャピタル等1万1480社(5052社が回答)を対象に書面調査を行い、回答結果を踏まえ、優越的地位の乱用などが疑われる事案について、スタートアップ37社へのヒアリングと大企業・ベンチャーキャピタル13社への立ち入り調査を実施する形で行われた。
調査の結果、NDA(秘密保持契約)を締結せずに営業秘密の開示を要請されたり、共同研究において知的財産の一方的帰属や、知財のライセンスの無償提供を求められるケースが依然として少なからず発生していることがわかった。さらに、双方への調査から、スタートアップと大企業・ベンチャーキャピタルの間で、不公正な取引が行われているか否かの認識にずれがあることなども判明した。
公取委はこれまで、スタートアップと大企業が連携するオープンイノベーションの際に「あるべき契約の姿・考え方」などの指針を示すなどし、双方の契約の適正化に向けて注力してきたが、今回の調査で、実際の取引においてそうした指針が浸透しているかを調べた。
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