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11月24日
5月29日(月)配信
先週(5月22日〜5月28日)は、動画のコメント表示機能を巡り、特許を侵害されたとしてドワンゴが米FC2に起こしていた訴訟の控訴審で、知財高裁大合議部が一審の東京地裁判決を変更し、特許侵害を認める判決を下したニュースなどが伝わった。
ドワンゴが、再生中の動画にコメント表示する機能の自社特許を侵害されたとして米FC2などを相手に同機能の配信差し止めと10億円の損害賠償を求めて起こした訴訟の控訴審判決が5月26日、知財高裁の大合議であった。判決では、請求を棄却した一審の東京地裁判決を変更して特許侵害があったことを認め、FC2側にコメント機能の配信差し止めと1100万円余りの賠償を命じた。
争点となったのは、FC2が国外のサーバを利用して日本国内のユーザー端末に提供しているコメント付き動画配信サービスのシステムが、日本で登録されたドワンゴの特許を侵害していると認めるか否か。2022年の一審判決では、サーバーが海外にあるとして、「属地主義の原則」に従い、侵害を認めていなかった。
今回の二審判決では、システムを構成する一要素であるサーバーが国外にある場合でも、システムを構成する要素が国内にあり、それが果たしている機能や効果が及ぶ場所、特許権者の経済的利益に与える影響などを総合的に考慮し、当該発明の「生産」が日本で行われたと判断できるときは、特許侵害が認められるとした。
その上で、FC2のサービスが日本の国内ユーザーの端末を必要としている上、「娯楽性の向上」という発明効果も国内で発揮されており、同機能の日本国内におけるドワンゴの経済利益に影響を及ぼし得るものであるとして、「生産」が日本で行われたことを認め、特許侵害を認定した。
今回の裁判では、争点についての意見を広く外部に求める「第三者意見募集」が初めて実施され、多数の意見書が証拠として集まり、活用されたという。
ドワンゴは26日付でリリースを発表。「知財高裁が大合議で、サーバを国外に置くことにより容易に特許権を潜脱することを認めず、我が国の特許権を適切に保護すべき旨を示したものであり、画期的な判決であると考えている」とした。
両者は、動画へのコメント表示機能を巡り、別の関連訴訟でも係争中。2022年には同様に、特許侵害を認めなかった一審の東京地裁判決を二審の知財高裁判決が覆し、FC2側が不服として上告している。
【参照ソース・ニュース】
5月の東京・足立区議会銀選挙で初当選した和田愛子議員が、商標法違反で書類送検され、罰金刑の略式判決を受けていたことが分かった。同氏は24日、所属政党の立件民主党に離党届を出して除籍処分となり、26日付で議員辞職した。
報道によると、和田氏は2022年5月に偽ブランドのバッグ1点をフリマアプリで販売したとして、今年3月に警視庁に商標法違反の疑いで書類送検され、5月に罰金20万円の略式判決を受けていた。偽ブランド品との認識はなかったという。
【参照ソース・ニュース】
大手自動車メーカーの偽のロゴのついた自動車部品を販売したとして、北海道警が5月24日、商標法違反容疑で札幌市在住の男1人と女1人をそれぞれ逮捕した。
同日付産経新聞の報道によると、2人は部品を輸入しており、函館税関からの情報提供で発覚したという。
【参照ソース・ニュース】
日本音楽著作権協会(JASRAC)は5月24日、2022年度の使用料徴収額が1290.1億円(前年度比10.5%増)、分配額が1256.4億円(8.3%増)となり、ともに過去最高を更新したと発表した。
サブスクリプションサービスや動画投稿サービスの好調さが続き、「インタラクティブ配信」分野が堅調に推移。新型コロナウィルス対策の行動制限が緩和されたことで「演奏」分野なども大幅増となった。
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