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1月19日
5月20日(月)配信
先週(5月13日〜5月19日)は、AIの発明に特許を認められるか否かを争う裁判で、東京地裁が「特許が認められるのは自然人による発明に限られる」との判断を示したニュースなどが伝わった。
AIによる発明の特許出願を却下した特許庁の判断は違法だとして取り消しを求めた裁判で、東京地方裁判所は5月16日、原告の請求を棄却する判決を下した。裁判で争点となったのは、特許法でいわれる「発明」が自然人によるものに限られるか否か。
米国在住の原告は、日本の特許法にはAI発明を保護することの適格性を否定する明文規定がなく、「AI発明の保護をことさらに排除していないことは明らか」だなどと主張。
これに対し、地裁は、現行の特許法は自然人による発明のみを特許権の対象として念頭において制定されているものであり、原告の主張は現行法の解釈論を超えた「立法論と言わざるを得ない」などとして請求を棄却した。
その一方で、AIがもたらす社会経済構造などの変化を踏まえ、AI発明を巡る権利の取り扱いについては「国民的議論による民主主義的なプロセス」に委ね、「立法論として幅広く検討して決めることが相応しい」との判断も示した。
【参照ソース・ニュース】
ソニーミュージックグループは5月16日、自社と関連会社が所有するコンテンツを明示的な許可なくAI学習などに用いることを禁じる公式宣言を行った。
宣言では、これらの企業が所有・管理するコンテンツについて、AIシステムなどのトレーニングや開発、商品化といった目的でテキストデータマイニング、スクレイピング、複製、抽出、使用することを禁止するとしている。対象となるコンテンツには、楽曲、詩、音声録音、音声映像録音、アートワーク、画像、データなどのあらゆるものが含まれる。同社は、この宣言はグループが持つ法的権利を再確認するものであり、グループはすべての権利を留保しているとした。
複数のメディアは、同社は同様の内容の警告文を700社以上のAI関連企業に送付したと報じている。
【参照ソース・ニュース】
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