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11月16日
9月1日(月)配信
先週(8月25日〜8月31日)は、日本経済新聞社と朝日新聞社が米新興の生成AI事業者パープレキシティに対し、kyou著作権侵害訴訟を起こしたニュースなどが報じられた。
日本経済新聞社と朝日新聞社は8月26日、生成AIを使った検索サービスによって記事を無断利用され、著作権を侵害されたとして、米新興のパープレキシティに対し東京地裁に訴訟を提起したと発表した。著作権侵害行為の差し止めと計44億円(各社22億円)の損害賠償を求めている。
パープレキシティは利用者から質問を受けるとインターネット上から情報を収集して生成AIに入力し、出力された回答を提供するサービスを手がける。両社はプレスリリースで、パープレキシティが日経、朝日両社のサーバーなどに収録された記事コンテンツを無許可で複製・保存し、遅くとも2024年6月頃からそれらの内容を含んだ回答を自社サービスの利用者に提供してきたと主張。両社は無断利用を防ぐための技術的措置を施しコンテンツの利用を拒否する意思表示をしてきたが、同社はこれを無視して利用を継続。コンテンツ収集は両社の有料級記事にも及んでいたとしており、著作権(複製権、翻案兼、公衆送信権)を侵害されたとしている。
さらに、パープレキシティは回答の引用元として日経、朝日両社の社名や記事を表示しているものの、記事と異なる虚偽の事実を多数表示しており、情報の正確際が求められる新聞社の信用を著しく毀損していることから、不正競争防止法違反にもあたると訴えている。
パープレキシティを巡っては、読売新聞社も8月7日に著作権侵害訴訟を提起しており、生成AI事業者による記事の無断利用に対して国内の大手新聞3社が足並みをそろえた格好だ。
報道によると、一連の訴訟を受けてパープレキシティは26日までに、収益の一部を提携するメディアや報道機関に還元する取り組みを始める考えを明かしたという。27日付時事通信の記事によると、同社は分配用に4250万ドル(約63億円)を用意しているという。
【参照ソース・ニュース】
複数のメディアの報道によると、台湾の検察当局は8月27日、半導体受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)から機密情報を不正に取得したとして、半導体製造装置大手、東京エレクトロンの台湾子会社の元社員1人を含む計3人を国家安全法違反の罪で起訴した。
起訴された東京エレクトロン元社員は、TSMCの元社員。同社は7日付で、元従業員の関与を認めて解雇したことを明らかにしたほか、同社の調査から、関連する機密情報の外部流出は確認されていないとしていた。
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