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先週の知財ニューストピックス(9月1日〜9月7日)

9月8日(月)配信

 先週(9月1日〜9月7日)は、生成AIによる著書の無断学習で著作権を侵害されたとして作家らが米新興AI企業に対して起こしていた訴訟で、企業側が作家らに1500億ドル(約2200億円)を支払うことで和解したニュースなどが伝わった。

米新興AI企業の著作権侵害訴訟、著者側に2200億円支払で和解

 生成AIの学習に著作物を無断で使われたとして作家らが米新興企業アンソロピックを訴えていた裁判で、企業側が少なくとも1500億ドル(約2200億円)を作家側に支払って和解することで合意していた事実が9月5日、明らかになった。両者は8月26日に和解に達し、9月5日に和解契約書をカリフォルニア州の連邦地裁に提出した。原告側の見解では、今回の和解額は米国における著作権侵害訴訟で過去最大の金額だという。
 米メディア「Ars Technica」の6日付報道によると、和解はアンソロピックがAI学習用に海賊版を利用した50万作品を対象にしており、裁判所が和解を承認した場合、権利侵害を認められた各著者は1作品につき3000ドルを受け取ることができる。さらに、作家側からの請求の数によっては1作品あたりの最終的な補償額がさらに高くなる可能性もあるという。
 同訴訟は、3人の作家が2024年8月、著作物を無断でAI学習に使われたとしてアンソロピックに対して最初に起こしたもので、後に集団訴訟に発展。地裁は2025年6月、同社が合法的に購入した書籍をAI学習に使用したケースは「フェアユース」と認め、著作権侵害にあたらないとした一方で、海賊版サイトを介してAI学習したケースは著作権侵害だとしていた。

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偽「バーキン」販売目的所持で逮捕、立体商標権侵害の疑い 宇治市の会社役員

 高級ブランド「エルメス」のバッグ「バーキン」を装ったバッグを販売目的で所持したとして、愛知県警は9月5日、京都府宇治市に住む会社役員の女を商標法違反の疑いで現行犯逮捕し、送検した。複数のメディアが同日付で報じた。
 報道によると、同容疑者はバーキンに似せたバッグ3個にカエルのぬいぐるみを付け、販売目的で所持。エルメスの立体商標権を侵害した疑いが持たれているという。共同通信は5日付記事で、容疑者は「偽物とは知らなかった」として容疑を一部否認していると伝えている。

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知財権侵害物品の税関輸入差し止め、2025年上半期は5.6%減の1.7万件 依然高水準

 財務省は9月5日、2025年上半期(1~6月)に全国の税関で輸入が差し止められた偽ブランド品などの知的財産権侵害物品の件数が前年同期比5.6%減の1万7249件となり、依然高水準で推移していると発表した。差し止めた点数は43.5%減の41万6531点で、5年連続40万点超えとなった。
 引き続き、差し止めの件数・点数ともに中国からのものが最多(件数は全体の84.3%、前年同期比1.5%減/点数は70.4%、54.3%減)となった。

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