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9月28日
9月29日(月)配信
先週(9月22日〜9月28日)は、駄菓子「紋次郎いか」のイラストが時代小説「木枯し紋次郎」シリーズの主人公を模しており、著作権を侵害しているとした知財高裁判決などがニュースとして報じられた。
テレビドラマ化もされて人気となった時代小説「木枯し紋次郎」シリーズの主人公を模したキャラクターのイラストを駄菓子の容器に無断で描いたとして、原作者の遺族らが駄菓子メーカー(名古屋市)に損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が9月24日、知財高裁であった。複数のメディアの報道によると、裁判長は請求を棄却した一審・東京地裁判決(2025年12月7日付)を変更し、著作権侵害を認めて約5600万円の損害賠償などを命じた。
木枯し紋次郎は1971年に雑誌連載が開始され、翌1972年1月にテレビ化。後には映画化もされた。一方、問題となった駄菓子「紋次郎いか」は1972年6月に発売された。
2025年12月の東京地裁判決資料によると、原告らは主人公である紋次郎について、①通常より大きい三度笠をかぶり、②通常より長い引き回しの道中合羽で身を包み、③口に長い竹の楊枝をくわえ、④長脇差を携えた渡世人、という部分で特定する旨主張しており、報道によると、控訴審でも同様の4つの特徴が紋次郎を特定するものとして裁判が進められた模様。
24日付毎日新聞の記事によると、知財高裁は判決で、4つの特徴すべてを備えた人物は他のドラマには出てこず、駄菓子「紋次郎いか」のイラストは、「ドラマに登場する『紋次郎』の本質的な特徴を維持した創作的表現に当たると指摘」したという。さらには、駄菓子メーカー側が一時期、「紋次郎いか」の商品名の由来がドラマの紋次郎だと説明していた事実も考慮して著作権侵害を認めたとしている。
【参照ソース・ニュース】
エーザイは9月24日、抗がん剤「レンビマ」の特許権を侵害したとして、インドの後発医薬品メーカー、ドクター・レディーズ・ラボラトリーズに対して米国で起こしていた訴訟について、和解したと発表した。和解は22日付。これにより、ドクター・レディーズ側は一定の状況下を除き、2030年6月30日までレンビマの後発医薬品販売を行わないという。
エーザイは、ドクター・レディーズがレンビマに関する後発医薬品の簡略新薬承認申請(ANDA)を行ったことを受け、米ニュージャージー州連邦地裁に特許権侵害訴訟を提起していた。
レンビマを巡って、エーザイは米国で複数のインド後発薬メーカーに対して特許権侵害訴訟を提起していた。サン・ファーマシューティカル・インダストリーとは2024年3月に和解。シルパ・メディケアとの訴訟では、5月28日にニュージャージー州連邦地裁がエーザイ勝訴の判決を下したが、シルパは米連邦高等裁に上訴した。このほか、トレント・ファーマシューティカルズとのと訴訟もニュージャージー州連邦地裁で続いている。
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