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9月21日
9月17日(水)配信
特許や商標をはじめとする知的財産権に関するソリューションや、知財業界の最新動向について発信する国内最大級のイベント「2025知財・情報フェア&コンファレンス」が9月10日~12日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された。3日間で延べ1万5207人(前回は1万3032人)が来場し、各出展ブースを回って最新のサービスに触れたほか、出展者によるプレゼンテーションでサービスの活用事例について紹介を受けた。並行して開催された特別講演・フォーラムでは、業界の最前線で活躍する識者らが顔をそろえ、知財業界が直面する課題やそれぞれの取り組みについてディスカッションした。
開催期間中、出展した企業・団体・機関は158社・団体に上り、過去最大規模となった。さらに、特設パネル展示コーナーには大学や都道府県、業界団体・組織などが出展し、それぞれの取り組みを紹介した。
ここ数年の流れを引き継ぎ、AIを使ったソリューションの出展企業が加速度的に増加した。出展企業の担当者からは、「最初からAIを使ったサービスを求めてくるお客さんが多く、サービスの紹介をする立場として少し“AI疲れ”している面はある。だが、利便性が飛躍的に高まっているのは確かで、もちろん嬉しい進化だ」との声が聞かれた。
「AIの進化のスピードが速い。専門の人を介さないサービスが出てくる中で、業界も劇的に変化していくことが予想される。近い将来にはなくなっている出展企業などもあるかもしれない」などと予想する声もあった。
アニメなどのキャラクターを使ったIP戦略に注力する企業が増える一方で、模倣品被害が増え続ける状況下、正規品と模倣品の真贋判定ソリューションや、ブランド保護サービスといった商標関連のソリューションを出展する企業も、前年からさらに増えた。出展企業からは、「競合が増え、厳しい戦いを強いられている」といった声が上がっていた。
次回は2026年9月16日~18日に、同じく東京ビッグサイトで開催する。会場は今年までの西ホールから東ホールへと移る予定だ。
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