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3月23日
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3月24日(月)配信
先週(3月17日〜3月23日)は、医師が豊胸手術のために薬剤を調合した行為について、豊胸用薬剤の特許を持つ医療機器会社の権利を侵害したと認めるか否かが争われた訴訟の控訴審判決が知財高裁であった。
豊胸用薬剤の特許権を侵害されたとして、医療機器会社が美容クリニックの医師に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、知財高裁大合議部は3月19日、請求を棄却した1審・東京地裁判決を取り消し、特許権侵害を認めて医師に約1500万円の賠償を命じた。
医療機器会社は、患者からの採血をもとにつくった血漿などを成分とした「豊胸用組成物」に関する特許を持つ。裁判では主に、一連の処置にあたり、医師が採血した行為と製造した組成物を患者に皮下投与した行為が医療行為に当たるか否かが争点となった。特許法で、特許権が認められるのは「産業上利用することができる発明」と定められており、医薬品も対象に含まれるが、治療のために医師が医薬品を調剤する場合には権利が制限される。
判決では、人から採取した成分で医薬品を製造する行為は必ずしも医師に限定される行為ではないとしたほか、こうした技術の発展には製薬やその他の産業における研究開発の寄与が大きいとして、「技術の発展を促進するために特許による保護を認める必要がある」とした。その上で、問題となった「豊胸用組成物」の主目的が「審美にある」として、医師が医薬品を調剤するような医療行為にはあたらないと結論付け、特許権侵害があったことを認めた。
【参照ソース・ニュース】
ヤンマーホールディングスは3月21日、ヤンマーが持つブランドデザインのノウハウを活用したコンサルティングや、ブランドコンテンツ・アセットの創出と知的財産権(IP)活用を担う新会社として、100%子会社の「ヤンマーブランドアセットデザイン」を設立すると発表した。4月1日付で立ち上げる。
同社のマスコットキャラクター「ヤン坊マー坊」や、4月から地上波の放送が始まるオリジナルアニメ「未ル わたしのみらい」のキャラクターをグッズ展開するほか、トラクターなどの農業機械や建設機械などのプロダクトグッズを企画し、展開していく。
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