〜
11月24日
9月9日(月)配信
先週(9月2日〜9月8日)は、財務省が2019年上半期(1〜6月)の全国の税関における知的財産侵害物品の差止状況を発表した。これによると、輸入差止件数は前年同期比7.3%減の1万2844件、輸入差止点数は14.7%減の57万7534点だった。仕出国別で差止件数・点数がもっとも多かったのは、中国。
財務省が9月6日に発表した2019年上半期(1〜6月)の全国の税関における知的財産侵害物品の差止状況によると、輸入差止件数は前年同期比7.3%減の1万2844件となり、引き続き高水準だった。輸入差止点数は14.7%減の57万7534点だった。
仕出国(地域)別の輸入差止件数では、中国が1万752件で全体の83.7%(12.7%減)を占め、引き続き高水準となった。次いで香港が747件で全体の5.8%(23.9%増)、フィリピンが407件で3.2%(48.5%増)、韓国が296件で2.3%(68.2%増)を占めた。
輸入差止点数は、中国を仕出しとするものが21万89点で全体の36.4%(63.9%減)と、もっとも多かった。以下、台湾が18万6606点で32.3%(約141倍)、韓国が11万7341点で20.3%(約10倍)、香港が4万5146点で7.8%(29.3%減)を占めた。
品目別では、医薬品の輸入差止件数が66.0%増の337件と大きく増えた。傾向としては、健康や安全を脅かす危険のある医薬品、煙草及び喫煙用具、美容品などの知財侵害物品の輸入差止が続いている状況だという。
【参照ソース・ニュース】
香川県は9月3日、中国・大連市の個人が「香川小豆島」を中国商標局に商標出願していた問題で、同局に10日に異議申し立てを行うと発表した。異議申し立てを行うのは、香川県のほか、小豆島町などの自治体や、小豆島オリーブ協会、小豆島醤油協同組合などを含む7者。
この商標は、1月30日を申請日として出願されたもので、ゼリー(キャンディ)や麺、醤油、調味料、ビスケットなどを指定商品としていた。
同商標が登録された場合、小豆島をはじめとした香川県の事業者の中国での事業展開に支障が生じる恐れがあるとして、異議を申し立てる。主な異議申し立ての理由には、「香川県の小豆島は、中国でよく知られた地名である」ことを挙げている。
出願された同商標の異議申し立て期間は2019年6月13日から3ヶ月以内の期間。
【参照ソース・ニュース】
シャープは9月5日、サムスン電子との間でLTEを含む無線通信企画必須特許のライセンス契約を締結したと発表した。
シャープは現在、W-CDMA、LTE、LTE-Advanced、5Gに関する6000件以上の必須特許を保有しており、同社の企画必須特許のライセンスを受けている企業はサムスンを含め多数に上り、さらに拡大しているという。
【参照ソース・ニュース】
ブリヂストンは9月5日、中国のタイヤメーカー大手である盛泰社に対して中国の裁判所で起こした特許侵害訴訟で勝訴したと発表した。対象となった特許は、同社が持つ乗用車用スタッドレスタイヤBLIZZAK VEXのトレッドパタンに関する権利。
ブリヂストンは、盛泰社がこの技術を使用してタイヤを製造・販売した行為が特許侵害に当たるとして、2018年3月に盛泰社を提訴。今年7月、盛泰社に対して侵害行為の中止、専用金型の廃棄及び損害賠償金80万元(約1280万円)の支払いを命じる判決が下され、このほど勝訴が確定したという。
盛泰社に対しては、トラック用タイヤST3000のトレッドパタンに関する意匠権侵害訴訟についても、2019年4月にブリヂストンの勝訴が確定している。
【参照ソース・ニュース】
京都造形芸術大学の「京都芸術大学」への名称変更をめぐり、「京芸」などの略称のある京都市立芸術大学が強く反対している問題で、新たな動きがあった。京都市立芸術大は9月2日、京都造形芸術大を運営する瓜生山学園を相手取り、「京都芸術大学」の使用差止を求めて大阪地裁に提訴した。
京都造形芸術大学は7月17日付で「京都芸術大学」を商標出願(公開日は7月30日)している。一方、京都市立芸術大学は、翌7月18日付で「京都芸術大学」の商標出願を行っている(公開日は8月20日)。京都市立芸大はこれに先立つ7月11日、「京都芸大」「京芸」「Kyoto City University of Arts」の商標出願もしている。
【参照ソース・ニュース】
こんな記事も読まれています