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11月24日
12月26日(木)配信
みなさま、こんにちは。Com Laude株式会社(コムラウデ)の村上でございます。安全なインターネット環境の提供実現をドメインの観点から日々考えている者です。
前回は、法人ドメインの整理という事で、1)誰が何を管理しているのか、2)著名ブランドへのフリーライドドメイン、3)第三者登録の検知という3項目の確認が必要である事をお伝えしました。今回は、1)誰が何を管理しているのかについて掘り下げて行きたいと思います。
誰が何を管理しているのか
これは、貴社がどのくらいの数のドメインを登録しており、その管理先は誰になっているのかを把握する必要がある事を投げかけた質問です。ではドメインネームではなく、法人の重要な知的財産の一つである商標を例に考えていきましょう。
商標とは
商標権とは、商品又はサービスについて使用する商標に対して与えられる独占排他権で、その効力は同一の商標・指定商品等だけでなく、類似する範囲にも及びます。商標として保護されるのは、文字、図形、記号の他、立体的形状や音等も含まれます。
(日本弁理士会ウェブサイトより抜粋)
では、なぜ貴社は商標を登録するのでしょうか。
商標は独占排他権であり、商標登録をした一定のマーケットに置いて、貴社製品・役務の権利は保護される事になります。つまり、製品・役務の販売権を独占できる訳であり、貴社の経営を有利にするために利用するものであります。当方が個人的に把握する限り、商標登録の多くは企業の知的財産部門等の専門部署が登録と管理を行っており、どの国(マーケット)で登録され、登録や更新管理に掛かる費用等も把握していると思います。グループ会社を含む貴社の商標登録・管理に掛かる費用が把握されているという事は、つまり、商標登録による投資対効果(ROI)が見えているという事です。自社の権利確保(保護)と相関するROIの把握は、重要な経営課題であると当方は考えます。
では、話を少し戻して、ドメインネームで考えてみましょう。
ドメインネームは、オンライン上での独占排他権であり、ドメイン登録をした一定のマーケット(ドメイン)において、貴社のオンライン上の権利は保護される事になります。つまり、製品・役務のオンライン上での販売権を独占できる訳であり、貴社の経営を有利にするために利用するものであります。当方が個人的に把握する限り、ドメイン登録の多くは企業の各部門・事業部等がそれぞれ行っており、故に、どの国(どのドメイン)で登録されているのか、そして会社全体で登録や更新管理に掛かる費用等が把握されているのかは分からない状態であると思います。グループ会社を含む貴社のドメイン登録・管理に掛かる費用の把握により、ドメインの活用による投資対効果(ROI)が見えてきます。自社のオンライン上での権利確保(保護)とそこから見えるROIの把握は、重要な経営課題であると当方は考えます。
Com Laudeの法人ドメイン管理ツール「DNS-Dashboard®」
ドメインがマーケットに登場してから20年余り、今では企業によるオンライン上での活動は欠かせないものではないでしょうか。貴社の経済活動においてオンラインマーケットが重要であればある程、ドメインネームの統一管理が必要であると言えます。一度、貴社がどのくらいドメインを登録しており、ドメインは誰が管理しており、全体のコストはどのくらいか考えてみて下さい。
次回は、著名ブランドへのフリーライドドメインについて考察します。
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