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11月17日
3月19日(木)配信
みなさま、こんにちは。Com Laude株式会社(コムラウデ)の村上でございます。本日はドメインではない話題から...
時折、Com Laudeと言う会社名の由来は何ですかと言うご質問を頂きますので、簡単に説明させて下さい。主に米国の大学の上位の成績優秀者に与えられる「Cum Laude」という称号があります。弊社は英国で創業した会社ですが、法人様向けに優良なドメインサービスの提供を目指したことから、Cum LaudeならぬCom Laudeという名前が付けられました。まあ、イギリス人なりのジョークもあるのかと言われると...おそらくそうですが、ジョーク以外にも敢えてラテン語にする事で、ドメイン登録の可能性を高める(第三者が登録していないドメインを選択)という目的もあったようです。ちなみにCom Laudeグループには、ドットブランドのマネジメントとコンサルティングを行う「Valideus」と言うグループ会社があり、こちらもラテン語を使っております。
前置きが長くなりましたが、本題です。今回は、第三者登録ドメインの検知の重要性を見ていきましょう。
第6回でも触れましたが、第三者登録ドメインはブランドの著名性にフリーライドし利益をあやかろうという事が主たる目的です。ただし、第三者登録にも幾つか種類があり、それぞれ異なる対応が必要になると弊社では考えます。
■煽りメール型第三者登録
メールで「○○○.xyzが登録されました。貴社にて所有する事を希望の場合には、abcde@○○○.comまで連絡を下さい」と言うメールが、他国から来た経験があるのではないでしょうか。多くの方は「あー、そう言うメール来たことなるなー」と反応されると思います。これは、第三者が貴社のブランド名が入ったドメインネームを登録した上で、貴社に売り込みに来るケースです。高額請求をされる可能性もあります。販売側は、著名ブランド名を使ったドメインを多く登録し、売れなかったものは次年度に不更新・権利放棄とするケースが多いと思われます。このようなメールが来た場合、基本は無視して構わないでしょう。もし、このケースで連絡が来たドメインの自社権利化を望む場合でも、むやみに返信をする事は避け、一旦専門家にご相談ください。
■パーキングドメイン
第三者に登録をされたドメインでも、登録をしたのみであり何もしていないケースが多数みられると思います。このような場合、ドメインを登録したホスティング会社のウェブサイトに誘導され「当該ドメインは売りに出されております。ご希望の方は弊社までご連絡を」と言った表記があると思います。実際は何もしていないように見えますが、ドメイン自体は既に第三者に登録されており、別の第三者に転売される可能性や将来的には詐欺サイト等に発展する可能性も考えられます。
パーキングサイト例
■何らかのウェブサイトが構築されているケース
ドメインによっては、アクセスした先で何らかのウェブサイトが構築されているケースもあります。以下は、過去日本でも展開をしていた携帯電話Vodafoneの偽サイトのケースですが、下の例の様にそれなりの見栄えであり、ユーザーが偽サイトと気付かないと思われるレベルの物もあります。実際には、正規サイトにかなり類似しているウェブサイトから、非常にお粗末なウェブサイトまで千差万別です。精巧な類似サイトでは、ウェブサイト上で企業のロゴが確認される(商標権侵害)等のケースもあります。このようなサイトは、フィッシング等のいわゆる詐欺サイトの可能性や、マルウェアサイトになっている可能性もあり、ユーザーが被害を受ける可能性があります。
Vodafoneの偽サイト例
■偽サイトで消費者が被害を受けたら...
偽ドメインを使用したサイトやメールにより、消費者が被害を受けるケースがあります。被害が発生するケースとして、クレジットカード等の情報が盗まれるフィッシングから、模倣品や関連の無い商品を販売されるケースまで考えられます。フィッシングの場合は個人の金銭を窃盗する行為であり、被害の規模は様々であります。他方、模倣品の場合、自動車等の模倣部品が販売された場合には、極論人命に係わる可能性もあります。模倣品対策となると、当局との連携が必要となるケースもあり、時には膨大な費用と時間を費やす事もあります。模倣品がオンラインで販売されていた場合、最初に行うべき対処は「オンライン上での販売を阻止する事」です。有効な手立ての一つとして、侵害ドメインの検知と対応があります。
次回は、どのように侵害ドメインを検知していくのか具体的に見て行きたいと思います。
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