ホーム > 知財人材インタビュー企画 > 若手女性弁理士 辻野彩子さん
成田 もともと知財の仕事に興味があったわけでもなく、この仕事に就いたわけですよね。 仕事に対する「情熱」とか「やりがい」って、どうでした?
辻野 最初はただ必死でやるだけでした。考えている余裕はなかったですね。 そうこうしているうちに、自分が書いた意見書が功を奏して、商標が登録査定になったのです。 何ていうんでしょうかね、そのときの喜びが、自分の中ですごく大きかったのです。 登録になったことを事務員さんから教えてもらったときの喜びも大きかったですし、 それをクライアントに伝えてクライアントが喜んでくれたときには、喜びがさらに大きかったです。 ほんとに、弁理士試験に合格したときの喜びよりも、はるかに大きくて。
成田 なるほど。 弁理士の仕事は、自分の仕事が成功か失敗か、白黒はっきりする面がありますからね。
辻野 それから、審判や異議申立もうまくいって、その度にうれしかったですし、 その喜びを何度も経験しているうちに、 「あ、この仕事、いいな」って思うようになったのです。
成田 うわー、いい話になってきた(笑)
辻野 本当です!(笑)
成田 仕事で成果を出すようになってからは?
辻野 前任者が退職して、その後は自分が中心になって仕事をしていきました。 安定して成果を出せるようになって、落ち着いた時期がきました。 でもそのころ、警告書を送るといった権利化以外の仕事が増えたり、商標以外の法律のこと、例えば契約に関することなどをクライアントから聞かれることがあって、 守備範囲を広げたいなという思いが出てきました。 それで、侵害訴訟に関われるようになるためと、民法や契約の知識を身に付けるために、付記(特定侵害訴訟代理業務の付記)を取りました。 それからまた1年くらい安定した時期があって、、よく言えば安定ですが、自分としては、なにか停滞している感覚があって、 モヤモヤしている時期でもありました。特許事務所に入って5年近く経っていましたし。
成田 それが独立へとつながっていくわけでしょうか?
辻野 そうですね。ちょうど知り合いの弁理士が一緒にやらないかと声をかけてくれて。 その人は特許がメインだったので、商標の私とで、ちょうどよいパートナー関係になれたのです。
成田 もともと独立志向だったのですか?
辻野 そういうわけではなかったのですが、うーん、どうでしょうかね。 別の事務所に転職するという選択肢もあったのですが、結果的に独立を選んだので、 独立したいという思いがあったのかもしれませんね。 この仕事がいいなと思うようになって、クライアントに対してもっと深く付き合ったり、自分の考えで行動したりしたかったのかもしれません。 そういうのって、独立した方がよりできると思うのです。すべてを自分の責任でやることができるので。
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