ホーム > 知財人材インタビュー企画 > 若手女性弁理士 辻野彩子さん
成田 辻野さんの話を聞いていて、「最初は興味があったわけではないけど、やっているうちに面白くなって」という展開が、なんというか、すごく示唆的でもあり、でもよく考えれば、仕事ってそういうもんだよなっていう面があったりで、考えさせられます。 私の場合、自分がやりたいことにしか情熱を燃やせない困った人間になってしまったので、辻野さんのそういうところは、立派だなあと思います。
辻野 立派ではないですよ(笑)。みんなそうやって、やっているうちに面白くなっていくのだと思いますよ。
成田 独立して、これからはどうやっていきたいのですか? 独立すると、経営者としての側面も必要になってくると思いますが。
辻野 そうですね、クライアントからすると私が倒れても大丈夫な体制が望ましいので、そこは考えなければいけないし、考えています。 こういったことを考えるようになった点は、特許事務所勤務のときとは違いますよね。 でも、さきほど話したような仕事のやりがいや喜びを感じていたいので、経営ばかりではなくて、自分が実務の前線にいたいですよね。
成田 自分のキャリアを見返してみて、同じように知財業界に入ろうとしている人や、若い女性の弁理士、あるいは弁理士になったばかりの頃の自分に対してアドバイスをするとしたら、どんなことがありますか?
辻野 うーん、若い女性はみんな経験しているのではないかと思うのですが、初対面のクライアントから「大丈夫かな?」と思われることはありましたね。 実際のところ、仕事を始めたばかりの頃は、未経験だし、若輩者だし、女だし、「ゼロからのスタートじゃなくて、マイナスからのスタートだな」と思っていました。
成田 若い女性ならではの悩みですね。
辻野 はい。でも逆に、若いから良い点もありました。 たとえば、商標の場合、法律のことだけではなくて、クライアントの業界のこともよく知っている必要があります。 そういうときに、若いがゆえに、クライアントに対して「すみません教えてください」と抵抗なくきけた点はすごく利点でした。 クライアントも「教えてあげなければ」「一緒にやっていこう」と思ってくれて、色々と教えてくれたりして、結果として良好な関係を築くことができました。 未経験で若かったゆえの利点だったと思います。
成田 なるほど。
辻野 それから、遠方のクライアントで、電話でしかやり取りをしたことがなかった方に、初めてお会いしたときに「こんなに若い方だったのですね。しっかり対応してくれていて、本当にありがとう」と良い方向に驚いてもらったこともあります。 若いとか、未経験とか、女性だから頼られ難いとか、そういうことをマイナスに考えないで前向きに捉えればよいと思います。
辻野 あと、若いメリットとしては、世の中のトレンドに敏感だという点があると思います。 商標の場合、そういう世の中の流れやトレンドを知っていると強いです。 たとえば最近ですと、ええと、かなり具体的な例ですが、無効審判で相手が主張してきた内容に対して反論するために、相手方が提示してきた食品の名称の使用例を探すのに、クックパッドで探したのですよ。 そういう発想って、若い人の発想だと思うのです。私もそういう若い感覚を持ち続けていたいと思っています。
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