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1月26日
5月20日(月)配信
先週(5月13日〜19日)は、日本音楽著作権協会(JASRAC)が、店内のBGMとして無許可で楽曲を利用しているとして、飲食店を経営する3事業者を一斉に提訴した。
国内ではこのほか、町田市が弁理士会との間で、事業者の産業財産権の取得や活用を支援することを目的とした協定を締結したニュースも伝わった。
海外では、ファーウェイとサムスン電子が特許関連の訴訟で和解したとのニュースが注目を集めた。
JASRACは13日、著作権を管理する楽曲を無許可で利用しているとして、飲食店経営者などに対し管理著作物の使用差し止めと損害賠償を求める訴訟を甲府、大阪、福岡地裁で一斉に起こした。訴えられたのは、甲府市、大阪市、福岡市でそれぞれ飲食店を運営する3事業者で、このうち福岡市の事業者は同一グループ内の10店舗が対象となった。これらの3事業者は店舗のBGMとして楽曲を無断で流しているという。
3事業者は、JASRACによる再三の著作物利用許諾契約締結の求めに応じず、その後の民事調停の申し立てにも応じなかったため、JASRACが今回の提訴に踏み切ったという。時事通信が同日付で報じたところによると、JASRACは大阪市、甲府市の事業者に対してそれぞれ約6万円、福岡市の事業者に約41万円の支払いを求めているという。
JASRACによると、2019年3月末現在で、店舗などによる楽曲の適法利用率は約68%。
町田市は13日、日本弁理士会との間で、知的財産の活用を通じて地域活性化や産業振興を行うための協定を締結したと発表した。弁理士会のノウハウを生かして連携事業に取り組むことにより、市内の事業者の特許権をはじめとする産業財産権の取得や効果的な活用を支援する。町田市では6月から毎月1回、知財について弁理士に無料相談できる「知財無料相談会」を開催する。また、事業者を対象に、産業財産権の基礎的な知識から開放特許の活用や海外出願に至るまで多様なテーマを取り上げたセミナーなどを不定期で開催する予定だ。
複数メディアが報じたところによると、ファーウェイとサムスン電子がスマホの特許侵害をめぐって争っていた訴訟で和解に達したことが、中国メディアの報道でわかったという。両社は2016年以降、中国や米国などで互いを提訴し合っていた。14日付日本経済新聞が現地メディアの情報をもとに報じたところでは、中国広東省の裁判所の調停で和解が成立したといい、和解の条件などは明らかにされていない。両社は今後、基礎的な技術の特許について双方の利用を認める方向で調整しているという。
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