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8月17日
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8月18日(月)配信
先の週(8月4日〜8月17日)は、半導体生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)から機密情報が持ち出される事案が発生し、拘束された3人のうち1人が東京エレクトロン現地子会社の元従業員だったことなどがニュースとして伝わった。
半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)から先端半導体技術に関する機密情報を盗んだ疑いで台湾当局から3人が拘束され、このうち1人が半導体製造装置大手、東京エレクトロンの台湾子会社の元従業員だったことがわかった。複数のメディアが8月5日に事件を報じ、東京エレクトロンが7日付で元従業員の関与を認めて解雇したことを明らかにした。
報道によると、世界最先端とされる、回路線幅2ナノメートル(nm)の半導体開発に関する重要情報を取得しようとした疑いがあるという。
東京エレクトロンは7日付発表で、同社の調査では、関連する機密情報の外部流出は確認されていないとしている。
【参照ソース・ニュース】
読売新聞東京本社、大阪本社、西部本社の3社は8月7日、生成AIを使った検索サービスを手がける米パープレキシティに対し、記事を無断で利用されたとして記事の利用差し止めと計約21億6800万円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に提起した。同日付の読売新聞記事が伝えた。著作物を無断利用する生成AI関連事業者に対し、米欧で新聞や出版社メディアによる著作権侵害訴訟が相次ぐ中、日本国内で大手報道機関が同種の訴訟を起こすのは初めてとされる。
パープレキシティは2022年設立の新興企業。生成AIと検索エンジンを組み合わせたサービスが特徴で、利用者が検索機能で質問を入力するとインターネット上にある最新の情報を取得し、回答を生成して示す。読売新聞社は訴状で、パープレキシティが読売新聞オンラインの記事を取得して複製し、記事内容と類似した回答を利用者に送ることから、著作権法上の複製権と公衆送信権を侵害していると主張しているという。
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江崎グリコは8月4日、チョコレート菓子の主力ブランド「ポッキー」の商品形状について、7月25日付で「立体商標」の登録が認められたと発表した。
立体商標は、一定の独自性を備える立体形状を商標として保護する制度で、登録が認められるまでのハードルが非常に高いとされる。長年の使用実績に基づき、消費者の認知度が相当に高い場合を除いては登録が認められないのが実情だ。
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中国の半導体製造装置メーカー、北京屹唐半導体科技が8月13日、米同業アプライド・マテリアルズから営業秘密を盗まれたとして中国で訴訟を起こした。8月13日付ロイター通信の記事によると、屹唐はアプライドがプラズマ光源やウエハー処理に関する自社のコア技術を不正に取得して使用したと主張しているという。さらに、アプライドが中国で特許権を出願したことで秘密情報を漏えいしたと訴え、9999万元(1394万ドル)の損害委賠償を求めたと報じている。
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