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先週の知財ニューストピックス(7月29日〜8月4日)

8月5日(月)配信

 先週(7月29日〜8月4日)は、10月から開始される知財調停手続きについて、東京地裁がホームページで概要などを発表した。知財調停手続きは東京地裁と大阪地裁で同時に導入される予定。

知財調停手続き、東京地裁と大阪地裁で10月から開始

 東京地裁は10月1日から知財調停手続きの運用を開始するにあたり、同制度の目的や、申し立ての際の留意点、審理モデルなどについて、このほど公式ページで発表した。
 知財調停は、ビジネスの過程で生じた知財をめぐる紛争について、知財部の裁判官や弁護士、弁理士などからなる調停委員会の助言や見解を得ながら、話し合いによって簡易で迅速な解決をめざす手続き。現行法の枠内で実施するもので、訴訟や仮処分にない特徴を持った第3の紛争解決ツールとなる司法サービスとされる。
 東京地裁のほかに、大阪地裁でも10月1日から導入される予定で、詳細は9月頃に大阪地裁のホームページで発表されるという。

【直近の動向】

ダイソー、「類似」と抗議受けた商品の販売を中止

 7月30日付共同通信は、100円ショップ「ダイソー」を展開する大創産業が、動物をモチーフにした商品「ぷにゅぷにゅあにまる」の販売を中止し、25日までに店舗から撤去したことがわかったと報じた。同商品をめぐっては、動物フィギュア「もにまるず」の作者である渡部学さんと販売会社「エムグループ」が「類似品だ」として抗議文を大創産業に送っていたという。
 18日付共同通信の報道によると、渡部さんらは、ダイソーの商品が頭や胴体、目、口、鼻などの主要部分に加え、デザイナーの個性が反映される細部の造形まで「極めて類似している」と主張し、問題視していたという。

【直近の動向】

ファイザー、特許切れ医薬品事業をマイラインと統合

 ファイザーとマイラインは米国時間7月29日、ファイザーの特許切れ医薬品ビジネスを手がけるアップジョン事業部門をマイラインと統合し、新たに世界的な製薬会社を設立すると発表した。ファイザーの株主が新会社の株式57%を、マイライン株主が新会社の株式43%を保有する。新会社の2020会計年度の売上高は、190〜200億ドルを見込んでいる。

【直近の動向】

米中貿易交渉、上海で開催も合意事項の発表なし

 米中の閣僚級による貿易協議が7月30、31日の2日間にわたって中国・上海で開催された。米国側からは米通商代表部のライトハイザー代表とムニューシン財務長官らが、中国側からは劉鶴副首相らが協議に臨んだ。
 ホワイトハウスの31日付(米国時間)声明によると、協議では強制的な技術移転の問題や知的財産、非関税障壁、農業などについて話し合われ、中国は米国産農産物の輸入を増やす約束を確認したという。米側は協議は建設的だったとし、9月初旬にワシントンで協議を継続し、強制力のある貿易協定を締結したいとの見解を示した。
 1日付ロイター通信は、中国商務省も協議を建設的だったと評したが、いかなる合意についても発表してないと報じた。
 次回の会合は、9月に米国で開催される予定だという。

【直近の動向】

トランプ氏、中国からの全輸入品に追加関税課す考え表明

 トランプ米大統領は8月1日、中国との貿易交渉を続ける中で、中国からの輸入品3000億ドル分に対して約10%の追加関税を課す新たな措置を9月1日から開始するとの考えを自身の公式ツイッターで表明した。
 米国は、すでに中国からの輸入品2500億ドル分に対し25%の追加関税を課している。実施すれば、中国からの輸入品のほぼすべてに制裁的な関税を課すことになる。

【直近の動向】

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