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1月19日
11月30日(月)配信
先週(11月23日〜11月29日)は、日経新聞による、特許庁が特許出願手数料などの減免制度を縮小することを検討しているとの観測報道などがあった。
日本経済新聞は25日付で、特許庁が特許出願などの手数料をめぐり、引き上げも含めた見直しに着手すると報じた。2021年にも中小企業向けに手数料を割り引く現行制度を縮小するとしている。会計上、赤字続きだったことなどが背景にあるという。
これまでの同制度の活用例の中には優遇すべきでない事例も含まれているとされ、見直しによって制度の乱用を防ぐことなども検討しているという。
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総務省は27日、次世代の通信規格とされる「6G」をめぐり、産官学が連携して戦略的に知財の取得・標準化に取り組むことを目的に「Beyond 5G 新経営戦略センター」を立ち上げると発表した。各分野の主要プレイヤーが参加して「戦略的オープン化・デファクト化」を進め、海外の戦略パートナーとの連携によって「ゲームチェンジ」を実店するとしている。当面、新たに立ち上げたセンターでは、参加者間でのパートナーシップの形成、標準化や知財にかかわる専門家データベースの構築やアドバイザーの派遣などを行っていく予定。
総務省では、6Gの導入が見込まれる2030年代の社会で通信インフラに期待される内容やその実現に向けた施策の方向性について検討を進め、6月30日に「Beyond 5G推進戦略」を打ち出していた。
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特許庁は27日、フランス産業財産庁(INPI)と2021年1月1日から特許審査ハイウェイ(PPH)を開始すると発表した。フランスとPPHを始めるのは、海外当局としては特許庁が初めて。これにより、日本で特許の取得が可能と判断された出願については、出願人の申請によってフランスでも簡易な手続きで早期審査を受けることが可能になる。
今回の合意の背景には、フランスで「企業の成長とビジネス変革のための行動計画」(PACTE法)にもとづいて知的財産法が改正され、審査手続きが強化されたことがあるという。
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公正取引委員会は27日、「スタートアップの取引慣行に関する実態調査」に関する最終報告を公表し、回答した1447社(5593社中)のうち約17%が大手企業やベンチャーキャピタル(VC)などの出資者から自社の知財やノウハウなどを巡って「納得できない行為を受けた」と答えたことを明らかにした。さらに、このうち約79%が「少なくとも一部や納得できない行為を受け入れた」と回答、そしてそのうち約56%がそれによって「不利益が生じた」と回答したとしている。
「納得できない行為」の具体例としては、自社の重要な資料を取引先が他社に開示したり、スタートアップ側だけが秘密情報を開示させられるといったNDA(秘密保持)契約をめぐる問題や、共同研究契約のもとで自社のノウハウを用いた発明の権利が大企業に帰属させられる形となったり、ライセンスの無償提供を求められそうになったケースなどが挙げられている。
公取委では、こうした行為が大企業による優越的地位の乱用などにあたり、独占禁止法に違反するおそれがあるとしており、問題事例の改善方法や、独禁法の考え方を整理したガイドライン案を経済産業省とともに年内に作成し、意見公募をする予定だ。
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英政府は27日、グーグルやフェイスブックなどの巨大テック企業が市場に及ぼす影響力に応じた規制制度を設けて競争促進を図るため、日本の公正取引委員会に相当する競争・市場庁(CNA)の中に専門の新組織「デジタルマーケット・ユニット(DMU)」を2021年4月に立ち上げると発表した。
プラットフォーマーが強力な影響力を発揮する状況下で、新たな競争を促す規制制度を設けることにより、人々がイノベーションによる新たなサービスを享受できるよう競争環境を整備するほか、出版メディアなどが過度に利益を搾取されない環境をつくることをめざすとしている。
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