〜
12月15日
12月14日(月)配信
先週(12月7日〜12月13日)は、世界知的所有権機関(WIPO)が発表した2019年の世界特許出願件数が、中国による出願件数の減少を受けて10年ぶりに減少したニュースなどが伝わった。
世界知的所有権機関(WIPO)は7日、2019年の世界特許出願件数が前年比3.0%減の322.5万件になったと発表した。減少は10年ぶり。首位の中国が9.2%減(140万件)となったことが影響した。中国の減少は、出願内容の最適化や質の向上を目指して出願規則を全体的に変容させたことによるものだという。中国を除いた世界全体の特許出願件数は2.3%増で、これまでの上昇基調が続いた。2位は米国で4.1%増(62.1万件)、3位は日本で1.8%減(30.7万件)だった。
ダレン・タン事務局長は、知的財産を用いて高次のイノベーションを起こす流れは、コロナウイルス感染症が始まった2019年末においても堅調だったとした上で、「このパンデミックは新たな技術を採用し、日常生活におけるデジタル化を加速させるこれまでの流れをさらに速めるだろう」の見方を示した。
商標の出願件数は5.9%増の1515万件、意匠は1.3%増の136万件となり、ともに中国が首位を独占した。
【参照ソース・ニュース】
世界貿易機関(WTO)は10日、新型コロナウイルス感染症対策として、その予防・封じ込め・治療に関連する知的財産をめぐり、TRIPS協定(知的所有権の貿易関連の側面に関する協定)が定めた権利保護の規定をすべての加盟国が一時的に放棄するよう求めた提案について、議論を続けると発表した。
同提案はインドと南アフリカによって提出されたが、主要国などの反対を受けて決定が先送りされる形となった。この問題を取り上げた状況報告書は12月16日、17日に開催される定例会合にも提出される。TRIPS協定をめぐる公式会合は来年3月に開催される予定だが、同問題についての議論を深めるため、議長が前段階の会合を1月か2月初旬に開催することを提案しているという。
【参照ソース・ニュース】
「月刊 歌の手帖」の当時の販売元が実際よりも少ない販売部数を申告して著作権料を不当に抑えていたとして、日本音楽著作権協会(JASRAC)が未払い分を請求した訴訟の判決が10日、東京地裁で下された。同日付の朝日新聞によると、判決では20年近くにわたる過少申告を認め、当時の販売元だったマガジンランド社に対し、JASRACが請求した通り約1億4400万円の支払いを命じたという。同報道によると、マガジンランドは少なくとも1998年12月号~2018年1月号分まで発行部数をすべて1万部と伝えていたが、実際は3万部を超える月もあったという。
【参照ソース・ニュース】
ブリヂストンは7日、中国の山東威格爾集団有限公司(Vheal社)に対して起こしていた特許権侵害訴訟について、北京知識産権法院で勝訴が確定したと発表した。
対象となった特許は、トラック用タイヤのトレッド・パタンに関するもので、ブリヂストンは2017年9月にVheal社を提訴、2020年6月に同社の主張が認められ、侵害行為の停止と50万元(約800万円)の損害賠償金の支払いを命じる判決が下された。
【参照ソース・ニュース】
こんな記事も読まれています