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1月12日
9月6日(月)配信
先週(8月30日〜9月5)は、がん免疫治療薬の特許料を巡る訴訟の口頭弁論が大阪地裁で行われ、本庶佑・京都大特別教授と小野薬品工業の社長が法廷で対峙したニュースなどが報じられた。
ノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑・京都大特別教授が、開発に携わったがん免疫治療薬「オプジーボ」の特許料などを巡り、同薬の製造・販売元であり共同開発した小野薬品工業に対し約262億円の支払いを求めた裁判の口頭弁論が、2日に大阪地裁であった。
各社の報道によると、出廷した本庶氏は、小野薬品に対し、提案を受けた通りの特許料を支払うよう求めており、「あとでなかったことにするのはありえない」と訴えた。一方の小野薬品側は相良暁社長らが出廷し、本庶氏から提案を断られたため、以前の契約に基づいて支払ったと主張したという。
今回の裁判で本庶氏が請求しているのは、オプジーボに似た薬を製造販売した米メルクとの特許権侵害訴訟における和解で、小野薬品が同社から得た特許料の一部。裁判への協力を要請された本庶氏は、このうちの40%が支払われるとの提案を受けて協力したが、実際には1%しか支払われなかったとして、その差額などを求めている。
小野薬品側はこれに対し、本庶氏から提案を断られたため、2006年に両者が結んだ、「オプジーボ」の特許料として小野薬品が受け取る額の1%を本庶氏側に支払うとの契約に基づく額を支払ったと主張したという。本庶氏側はこの配分についても、国際的な常識からかけ離れており、低すぎるとして、従来から改定を求めてきた。
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ドラッグストア「マツモトキヨシ」のテレビCNなどで流れる同名を使ったフレーズについて音商標としての登録を認めなかった特許庁の審決をめぐり、マツモトキヨシホールディングスが取り消しを求めた訴訟で、知財高裁は8月31日、特許庁の審決を取り消す判決を下した。
特許庁の審決では、「マツモトキヨシ」が「他人の氏名」を含む商標であり、その他人の承諾を得たと認められないことなどから、商標法に則り、登録できないとした。しかし、今回の判決では、ドラッグストア「マツモトキヨシ」のテレビCNが普及し、業容が拡大して人々の間での認知が高まる中、「マツモトキヨシ」の音から容易に連想されるのは同名の人名ではなく、ドラッグストアの方だとし、特許庁の審決は誤りだとの見解を示した。
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米国際貿易委員会(ITC)は9月3日、任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」のゲームコントローラ―が特許侵害に当たるとして、ゲームヴァイスが輸入差止などを求めていた件について、行政法判事によって下された、侵害はなかったとする仮決定を支持する判断を下したと発表した。この仮決定は、7月2日に下されていた。ITCはこれにより、同件の調査を終了する。
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各社の報道によると、グーグルが検索サービスで使用するコンテンツの著作権料の支払いを巡り仏メディアとの交渉を命令に基づいて進めなかったとして、フランス競争委員会が7月に同社に対して5億ユーロ(約650億円)の制裁金を科した件について、グーグルがこれを不服として、このほどパリの裁判所に控訴すると発表したという。
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