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2月2日
5月30日(月)配信
先週(5月23日〜5月29日)は、シャープがLGディスプレイとの間で結んでいた特許のライセンスを巡る契約に違反したため、国際仲裁機関から約117億円の損害賠償金を支払う内容の判断を示されたニュースなどが伝わった。
シャープは5月24日、LGディスプレイ(LGD)との間で締結していた特許ライセンス契約に関し自社が契約違反をしたため、シンガポール国際仲裁センター(SIAC)から9519万ドル(117億4700万円)の損害賠償金を支払う内容の仲裁判断が下されたと発表した。これを受け、同社は同日、2022年3月期第4四半期決算に特別損失として117億4700万円を計上すると発表した。同社は、違反の内容などについては明らかにしていない。
シャープの発表によると、同社は2013年12月にLGDとの間で特許ライセンス契約を締結したが、シャープ側に同契約に関する違反があったとしてLGDが2019年12月、賠償などを求める仲裁をSIACに申し立てた。これを受け、SIACは今年5月16日に今回の仲裁判断を示した。
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動画配信サイトの人気コンテンツのジャンル名として定着し使われている「ゆっくり茶番劇」が、第三者によって商標登録された問題で、「ニコニコ動画(ニコ動)」などを運営するドワンゴは5月23日、記者会見を行い、今後の対応として「4つのアクション」をとると発表した。
1つ目は、「ゆっくり茶番劇」の商標権者に対し、商標権を放棄するよう交渉する。放棄に応じてもらえなかった場合は、2つ目のアクションとして、「ゆっくり茶番劇」の商標登録について特許庁に無効審判請求を行う。
さらに3つ目として、同商標をめぐり、商標使用料や損害賠償の請求を受けた人を対象に無償の相談窓口を開設、相談内容に応じて警察や法律事務所などを紹介する。
そして4つ目は、「ゆっくり茶番劇」のように、「ゆっくり系」とされる動画でジャンル・カテゴリーを示す表示として広く使われている複数の文字列を対象に、ドワンゴ自らが商標出願し、第三者による出願などを防ぐ。仮に登録された場合も、同社は一切の権利行使を行わない考えだとしている。
「ゆっくり茶番劇」は、同人ゲーム「東方Project」に登場する2人のキャラクターが合成音声で会話をする形で内容が展開されていくスタイルの動画を指し、2次創作の動画ジャンルとしてニコ動をはじめ、YouTubeなどでも人気となった。「ゆっくり系」「ゆっくり動画」などと称されることもある。ドワンゴによると、こうした動画ジャンルにはすでに10年以上の歴史があり、ニコ動に挙げられた動画だけでも80万本以上の数に上るという。
今回、「東方Project」の原作者と無関係とされる人物がツイッターで同文字列を商標登録したことを報告し、今後、同商標を利用する際にライセンス契約が必要になる場合があること、利用する場合には年間10万円の使用料などを求めることなどを投稿したことから、大きな騒動となった。なお、商標登録した人物は5月23日付で同商標の抹消登録申請書を特許庁に提出したと発表している。
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中外製薬は5月27日、同社の骨粗鬆症治療剤「エディロールカプセル」の後発医薬品を製造販売する沢井製薬と日医工に対して起こした特許侵害訴訟において、同日、東京地裁が同社の請求を棄却したと発表した。今後の対応については「検討していく」としている。
中外製薬は2020年5月、2社が手がける後発品が自社の用途特許を侵害しているとして、生産・輸入の差し止めや廃棄などを求めて東京地裁に提訴していた。
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