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11月24日
8月22日(月)配信
先の週(8月8日〜8月21日)は、第一三共の抗がん剤「エンハーツ」に使われている技術を巡り、同社と米シージェンが知的財産権の帰属を争っていた問題で、米仲裁廷が第一三共への帰属を認める判断を示したニュースなどが伝わった。
第一三共は8月13日、同社のがん治療薬「エンハーツ」に使われている「抗体薬物複合体(ADC)」技術の知的財産権を巡り、米シージェンと抱えている紛争で、米国仲裁協会がシージェン側の主張を全面的に否定する判断を下したと発表した。同社は、ADC技術に関する知財権をこれまで通り保持し、今後も関連製品の開発と商業化を進めていく考えを示した。
両社は2008年~2015年にADCの共同研究を行ったが、これに関連してシージェン側が第一三共のADC技術に関する特定の知財権が自社に帰属すると主張していた。これを受け、第一三共は2019年11月に同社を相手取り、デラウェア州連邦地裁にADCの知財権の帰属をめぐる確認訴訟を提起。一方のシージェンは同月、米仲裁廷に仲裁を申し立てており、今回、仲裁判断が示された格好だ。
両社は今回とは別件で、テキサス州東部地区連邦地裁でもADC技術を巡る特許侵害訴訟で争っていたが、こちらは7月に第一三共による特許侵害を認め、シージェンの損害額を4180万ドルとする判決が出ている。第一三共は、判決後の申し立てを含め、あらゆる法的措置を検討していくとしている。
知財高裁や、東京地裁の知的財産部などがまとめて入居し、ビジネスに関する訴訟や手続きを集中して取り扱う「ビジネス・コート」が東京・目黒区に設置され、10月に業務を開始する。それぞれ、現在、庁舎のある霞が関からまとめて移転する。
知財高裁は10月11日に開業。東京地裁の知財部、商事部は17日から、倒産部は24日からスタートする。
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