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先週の知財ニューストピックス(9月12日〜9月18日)

9月20日(火)配信

 先週(9月12日〜9月18日)は、文化庁が私的録音録画補償金制度の対象機器にブルーレイ・レコーダーを加える案を示して行っているパブリックコメントを巡り、引き続き様々なニュースが伝わった。

ブルーレイレコーダーにも「私的複製」補償金課す文化庁案、業界団体の主張対立

 文化庁が、私的録音録画補償金制度の対象機器等としてブルーレイディスクレコーダーとブルーレイディスクを加える方向で著作権法施行令の一部を改正する案を示して実施しているパブリックコメントが、9月21日に終了する。
 同制度は、音楽や動画の私的な複製行為によって被る著作権者の損失に対し、補償金を機器の出荷価格に上乗せする仕組み。徴収した補償金は管理団体を通じて権利者に分配する。1992年の著作権法改正で導入された制度だ。これまでブルーレイレコーダーについては、アナログ放送をデジタル信号に変換する機器が同制度の対象となってきたが、改正案ではあらゆるブルーレイレコーダーが対象になる。文化庁は8月23日から同案についてパブリックコメントを開始していた。
 文化庁案に対し、電子機器メーカーらからなる業界団体の電子情報技術産業協会(JEITA)はパブリックコメント開始日の8月23日にリリースを発表し、「政策としての合理性がないものと考え、強く反対する」見解を示した。著作権保護技術で複製行為がコントロールされている状況下で、さらに「録画補償金の支払い義務」を課すことは消費者に二重負担を強いることになるとしている。
 一方、日本音楽著作権協会(JASRAC)をはじめとする権利者19団体は9月9日に連名でリリースを出し、「音楽や映像のクリエーターに適切な対価を還元する環境を再構築するために必要不可欠なプロセス」であるとし、「改正案を強く支持する」考えを示した。技術の進化に伴って複製に使用される機器等が変化する中、制度による補償金が「ほぼゼロ近くになったまま、すでに10年以上の歳月が経過している」として、制度の再構築の必要性を訴えた。

【参照ソース・ニュース】

ルビーロマン、韓国で「日本の高付加価値ブドウ」認識も、品種未登録で保護されない状況=報道

 石川県が開発した高級ブドウ「ルビーロマン」と遺伝子型が一致するブドウが韓国において同じ名称で流通している問題で、9月17日付読売新聞が、韓国国内で「ルビーロマン」の名称の権利を巡って紛争が起き、8月下旬に知財当局が商標登録を無効とする判断を下していたと報じた。記事では、関係者の間でルビーロマンが「『日本で開発された高付加価値のブドウ』と認識されていた様子がうかがわれる」としている。
 一方、記事では、韓国内でルビーロマンを新品種として保護する登録はされておらず、申告すればだれでも生産・販売できる状況にあるとしている。石川県が最初の流通から6年以内に出願しなかったためで、これまで25の農業法人が申告を済ませているという。記事では、韓国の関係者による「韓国で、ルビーロマンの品種自体に対する権利を持つ人はいない状況だ」とのコメントを伝えている。

【参照ソース・ニュース】

 

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