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11月24日
6月1日(土)配信
先週(6月24日〜6月30日)は、ソニーなどのレコード大手3社が音楽生成AIサービスを提供する2社に対し、AIのトレーニングに大量の楽曲を無断使用したとして著作権侵害訴訟を米裁判所に提起したニュースなどが報じられた。
全米レコード協会(RIAA)は6月24日、ソニー・ミュージックエンタテインメントなどレコード大手3社が、音楽生成AIサービスの「Suno」と「Udio」を提供する2社に対し、AIのトレーニングに無断で大量の楽曲を使われて著作権を侵害されたとして米連邦地裁に訴訟を提起したと発表した。楽曲利用の差し止めと損害賠償などを求めている。
原告となったのは、ソニーミュージックに、米ユニバーサル・ミュージック・グループと米ワーナーレコードを加えた3社。Sunoの開発企業をマサチューセッツ州連邦地裁で、Udioの開発企業をニューヨーク州南部連邦地裁でそれぞれ訴えた。
RIAA会長兼CEOのミッチ・グレイザー氏は、「音楽業界はAIを受け入れており、我々はすでに責任ある開発業者と提携し、アーティストとソングライターが裁量を持てるような人間の創造性に重きを置いた持続可能なAIツールの開発に着手している。しかし、開発業者が我々と協力する意思がなければ、我々は成功できない。SunoやUdioのような無許可のサービスは、アーティストが一生涯をかけた作品をコピーし同意も支払いもなく自社の利益のために使用することが『公正』だと主張しているが、それは、私たち全員にとって真に革新的なAIが登場する未来を後退させるものだ」とコメントしている。
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経済産業省は6月25日、特許庁長官に日本政策金融公庫の小野洋太専務を起用する人事を発表した。発令は7月1日付。浜野幸一前長官は、同日付で内閣府の科学技術・イノベーション推進事務局長に就任する。
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米オープンAIと米誌タイムは現地時間6月27日、複数年にわたるコンテンツ契約と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
オープンAIはタイムの現在から過去に至る101年分のコンテンツにアクセスでき、チャットGPTなどの生成AIサービスの品質向上や、ユーザーからの質問に対する回答結果に引用できるようにする。その際、元記事のリンクも表示する。
一方、タイムにとっては、オープンAIの技術を利用することで利用者向けの新製品の開発などにつながるとしている。
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第一三共は6月28日、同社のがん治療薬「エンハーツ」に使われる「抗体薬物複合体(ADC)」技術を巡り米シージェンとの間で抱える知財紛争について、すべての知財権が第一三共にあるとした、米国仲裁協会による判断が最終確定したと発表した。シージェンは仲裁に要した費用のうち約4700万ドル(利息を含む)を同社に支払ったという。
シージェンがADC技術に関する特定の知財権が自社に帰属するとして仲裁協会に申し立てた件で、仲裁廷は2022年8月にシージェンの主張を全面的に否定し、同技術に関するすべての知財権は第一三共に帰属するとの判断を下した。さらに、2023年11月には仲裁で第一三共が要した費用のうち約4550万ドルをシージェンに負担させる判断を下した。
これを受け、シージェンはワシントン州西部地区連邦地裁に同判断の取り消しを申し立てたが、同地裁は2024年4月にこれを棄却、同金額を第一三共に支払うよう命じた。これに対しシージェンが期限内に控訴しなかったため、仲裁廷による判断が最終確定した。
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