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1月26日
8月3日(土)配信
先週(7月29日〜8月4日)は、知財に関する紛争の責任などを下請けの中小企業に押し付ける行為が企業間で確認されているとして、中業企業庁が「知的財産取引に関するガイドライン」を改正するためにパブリックコメントを開始したニュースなどが伝わった。
中小企業庁は7月31日、知財を巡る紛争の責任や負担を下請け事業者に転嫁する行為が企業の間で確認されているとして、「知的財産取引に関するガイドライン」を改正する考えを示し、そのためにパブリックコメントを開始すると発表した。
同庁では、企業間における知的財産取引の適正化に向けて同ガイドラインを策定し、中小企業の知財取引の実態把握を目的にヒアリング調査を行う「知財Gメン」を派遣してきたが、その調査によって問題となる事案が発覚。発注者に対して受注者が製品を納品する際、その納品物を巡って第三者である企業との間に知財紛争が生じた場合に、発注者側が受注者である中小企業に例外なく責任を転嫁できる契約を結んでいる例が確認されたとしている。
これを受け、中小企業庁は対象となる事業者に契約条項の見直しなどを要請。さらには、同様のケースが生まれることを避けるため、現行のガイドラインと契約書のひな形を改正するためだとして、パブリックコメントを開始する考えを示した。
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コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は7月30日、海賊版サイト「漫画村」に出版コンテンツを無断掲載されて被害を受けたとして、会員の出版大手3社がサイトの元運営者に対して損害賠償を求めて起こした民事訴訟について、元運営者に約17億円の支払いを命じた一審・東京地裁判決が確定したと発表した。7月8日付で知財高裁が控訴状却下命令を出したという。
原告となった3社は、KADOKAWA、集英社、小学館の3社。2022年7月に漫画村によって「受けたと推定される損害の一部」として合計17作品の無断掲載による損害19億2960万2532円の賠償を求めて東京地裁に共同提訴を起こした。東京地裁は4月18日、訴えを大筋で認め、元運営者に対し17億3000万円の支払いを命じる判決を下した。
国内最大級の海賊版サイトと言われる漫画村は遅くとも2016年2月には開設され、2018年4月に閉鎖されるまで数万点のコミック、漫画雑誌などを無断掲載し、被害額は約3200億円に上ると試算されている。
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