先週の知財ニューストピックス（10月14日〜10月20日）

　先週（10月14日〜10月20日）は、電動アシスト自転車の改造部品に大手メーカーの商標を無断使用して出品していた男らが、商標法違反容疑で摘発されたニュースなどが伝わった。

電動アシスト自転車の改造部品売り逮捕、商標法違反容疑

　電動アシスト自転車で、改造した部品に大手メーカーのロゴを無断で付けてフリマサイトなどに出品したとして、大阪府警は10月17日までに商標法違反の疑いで会社員の男ら3人を逮捕し、男2人を書類送検した。電動アシスト自転車の改造部品を巡り、商標法違反容疑で摘発されるケースは全国で初とされる。複数のメディアが報じた。
　電動アシスト自転車は時速24キロを超えるとアシスト機能が停止するが、報道によると、男らは制限速度を超えてもアシスト機能が作動するよう作り替えていたという。府警は、男らが改造部品の販売によって合計で約4000万円を売り上げたとみている。

【参照ソース・ニュース】

• 電動アシスト自転車が時速50キロに　改造部品販売で商標法違反容疑（10月17日　朝日新聞）
• 商標法違反疑い５人検挙 電動アシスト自転車の改造部品販売か（10月17日　NHK NEWS WEB）
• アシスト自転車の改造部品販売で初摘発　ロゴ無断使用、商標法違反―大阪府警（10月17日　時事通信）
• 改造で50キロ超えも、電動アシスト自転車の改造部品を販売か　商標法違反で5人摘発（10月17日　産経新聞）
• 電動自転車、改造部品を販売　商標法違反容疑逮捕　速度超過可能に（10月18日　毎日新聞）
• 電動アシスト自転車の改造部品、大手メーカーのロゴ付け販売…容疑の男５人を逮捕・書類送検（10月18日　読売新聞）

楽天ラクマ、ブランド品の鑑定強化　コメ兵との提携サービス刷新

　楽天グループは10月17日、フリマアプリ「楽天フリマ」で提供する商品の鑑定サービスを強化し、これまでの商品到着後に行うものから、商品到着前にも行える形に刷新すると発表した。鑑定は中古品流通大手「コメ兵」の鑑定士が行う。
　鑑定サービスの対象となるのは、事業者を除く個人ユーザーが出品するブランド品を中心に、「楽天ラクマ」が指定する400ブランド以上の商品。
　楽天はコメ兵と提携する形で商品を鑑定する「ラクマ鑑定サービス」を2024年1月から本格的に開始。同サービスは「後から鑑定」として、商品到着後に購入者が検品を依頼して指定の場所に商品を送って行うというものだった。今回新たに開始するのは「お届け前鑑定」と呼ばれるサービスで、対象商品を購入した際、購入者の手元に商品が届く前に検品を行うことで消費者の利便性が高まるとみられる。

【参照ソース・ニュース】

• 「楽天ラクマ」、ブランド品の検品をする「ラクマ鑑定サービス」を「ラクマ最強鑑定」に刷新（10月17日　楽天グループ）
• 楽天ラクマ、ブランドのニセモノ対策を強化。指定ブランド品｢必ず鑑定｣でメルカリに先行（10月18日　Business Insider Japan）
• 楽天ラクマ、ブランド出品全て鑑定 偽物防止 コメ兵が検品後発送（10月18日　日本経済新聞）
• 偽ブランド品撲滅へ　楽天ラクマがコメ兵と共同で受け取り前の無料鑑定サービス開始（10月17日　テレ朝news）
• 楽天ラクマ、商品購入前にブランド商品をコメ兵の鑑定に出せる「お届け前鑑定」を開始（10月18日　マイナビニュース）