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11月17日
10月28日(月)配信
先週(10月21日〜10月27日)は、セガが「メメントモリ」の開発企業であるバンク・オブ・イノベーションに特許侵害訴訟を提起したニュースなどが報じられた。
スマートフォンゲーム「メメントモリ」を開発・提供するバンク・オブ・イノベーションは10月21日、セガから特許権侵害訴訟を起こされたと発表した。同ゲームの差し止めと損害賠償金10億円などを請求された。セガは同社に対し、5件の特許を侵害されたとして訴えているという。
バンク・オブ・イノベーションの発表によると、セガはメメントモリのほか、すでにサービスを終了した「幻獣契約クリプトラクト」が自社の特許を侵害しているとして、ライセンスの許諾条件を提示。両者で協議を行ってきたが、合意に至らず、今回の訴訟に至ったという。
バンク・オブ・イノベーションは、「当社サービスが当該特許権を侵害しているとの事実は無いものと認識しており、本訴訟の手続の中で当社の主張の正当性を明らかにしていく」としたほか、「たとえ本訴訟がどのような結果になったとしても、当社は必要な対策を講じること等により、『メメントモリ』のサービスを継続していく方針」を示した。
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複数のメディアによると、フトバンクグループ傘下で半導体設計を手がける英アームが、米半導体大手クアルコムに対し、供与していた技術ライセンスの取り消しを通告した。ロイター通信は10月22日付記事で、事情に詳しい関係者の話として、アームはライセンスの契約条項に従って期限となる60日前にクアルコムに取り消しを通告したという。クアルコムはこれまで、このライセンス契約によってアームの知的財産を使い、独自の半導体を設計してきた。
アームは2022年8月末にクアルコムと同社傘下の新興企業ヌビアなどをライセンス契約違反と商標権侵害で米デラウェア州連邦地裁に提訴しており、今回の動きは同裁判と関係があるとみられている。
ヌビアは半導体設計を手がける米スタートアップで、2021年、クアルコムから買収された。アームはヌビアとの間でもライセンス契約を結んでいたが、アームによると、買収後にクアルコムがアームの同意を得ずにヌビアのライセンスを移管しようとしたため、2022年3月にライセンスが終了。しかしその後も、クアルコムが終了したライセンスのもとで開発を継続したことで、アームのライセンス契約条項に違反したという。
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米紙ウォール・ストリート・ジャーナルやワシントン・ポストなどを傘下に持つダウ・ジョーンズなどは10月21日、生成AIを使った検索エンジンを手がける米スタートアップのパープレキシティを著作権侵害でニューヨークの連邦地裁に提訴した。複数のメディアが報じた。
訴状を提出したのは、ダウ・ジョーンズとニューヨークポスト・ホールディングスで、ともに米ニューズ・コープの子会社だ。自社が著作権を持つニュースコンテンツがパープレキシティからユーザーの質問に対する回答の生成に無断で使われ、著作権を侵害されたと主張している。
これに対し、パープレキシティは24日に「失望し、驚いている」とする声明を発表。メディアとテクノロジー企業との対立を反映した訴訟だとした上で、「我々は人々に新たな素晴らしいツールを提供し、真にパイを拡大するビジネスを生み出すために協力し合わなければならない」とし、そうなるまで訴訟で自らを弁護するとの考えを示した。
パープレキシティは、米オープンAIの元技術者らが設立した生成AI企業で、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏なども出資することで知られる。ことしの7月末には、米タイム誌や米フォーチュン誌、独シュピーゲル誌などの大手出版メディアとの間で、コンテンツ利用に対する収益分配契約の締結を発表している。その一方で、米紙ニューヨーク・タイムズが10月上旬、同紙のコンテンツを使用するのは著作権法に違反しているとして、使用を即時停止するよう求める通知を出したことが報じられ、注目を集めていた。
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