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12月8日
11月11日(月)配信
先週(11月4日〜11月10日)は、映画「シン・ゴジラ」に登場するゴジラ「第4形態」の立体商標登録を認める判決を知財高裁が下したニュースなどが伝わった。
映画「シン・ゴジラ」に登場するゴジラの「第4形態」について、そのフィギュアの形状を立体商標と認めなかった特許庁の審決を取り消すことを求めて東宝が起こした訴訟で、知財高裁は10月30日、原告の主張を認める判決を下した。
東宝は2020年9月、ゴジラ(第4形態)の立体形状について、「縫いぐるみ、アクションフィギュア、その他のおもちゃ、人形」を指定商品として商標出願した。しかし、翌2021年5月に拒絶査定を受けたため、同年8月に拒絶査定不服審判を請求。特許庁はことし3月にこれも退ける審決をしたため、東宝は5月10日に審決取消請求訴訟を提起した。
特許庁は審決を出した際、「恐竜あるいは想像上の動物をかたどった立体形状の一類型にすぎない」としたほか、「指定商品であるフィギュアなどの販売実績が7年程度で永年とはいえない」「ゴジラ(第4形態)の立体形状を東宝の自他識別標識であると印象づけるような宣伝広告がなされた実績が示されていない」などとして立体商標登録を認めない理由を示した。
知財高裁の判決では、「ゴジラ」シリーズとゴジラ(第4形態)の立体形状に連続性が認められる上、アンケート結果からもゴジラ(第4形態)の立体形状から「ゴジラ」と認識する人が大多数であり著名性が認められること、「ゴジラ」シリーズと「シン・ゴジラ」における商業上の圧倒的な成功、東宝が主体となってのライセンス展開も含んだフィギュアなどの関連商品の取り扱い実績などを挙げ、一般消費者がゴジラ(第4形態)の立体商標を「認識できる」と結論付けた。
さらに特許庁による「フィギュアについて掲載した雑誌の種類が少ない」「展示即売会の来場者が限定されている」「ゴジラ像の恒常的な設置場所が都内4か所にとどまる」といった指摘は、「ゴジラ・キャラクターの圧倒的な認知度の前では些末な問題にすぎない」として、審決を取り消した。
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ゲーム「パルワールド」の開発・販売を手がけるポケットペアは11月8日、同ゲームを巡って任天堂とポケモン(東京都港区)から提起された特許侵害訴訟について、対象となった特許3件と請求を受けた損害賠償金額を公表した。
任天堂と、「ポケットモンスター」ブランドを扱うポケモンは9月19日、「パルワールド」が複数の特許を侵害しているとして、ポケットペアに対して侵害行為の差し止めと損害賠償を求める訴訟を共同で東京地裁に起こしていた。
訴訟の対象となった特許は以下の3つ。
・特許第7545191号(特許出願日:2024年7月30日、特許登録日:2024年8月27日)
・特許第7493117号(特許出願日:2024年2月26日、特許登録日:2024年5月22日)
・特許第7528390号(特許出願日:2024年3月5日、特許登録日:2024年7月26日)
損害賠償としては、ポケモンに対して500万円および遅延損害金、任天堂に対して500万円および遅延損害金の支払いを求めている。
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ガス事業会社「TOKAI」の社員らが、競合するガス会社から顧客データを不正に持ち出したとして、不正競争防止法違反の疑いで逮捕された。複数のメディアが11月6日付で報じた。
報道によると、逮捕された社員らは、買収を持ちかけていた千葉県市原市内のガス会社の事務所を訪れた際に「許可を受けている」と偽り、約600人分の顧客情報を持ち出したとされる。両者の間では事業譲渡の協議が行われていたが、合意はしていなかったという。
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