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12月15日
12月16日(月)配信
先週(12月9日〜12月15日)は、カシオ計算機が人気腕時計「G-SHOCK」のデザインを模倣した中国企業2社に対して中国で起こした不正競争に関する裁判で勝訴したニュースなどが報じられた。
カシオ計算機は12月12日、同社の人気腕時計「G-SHOCK」のデザインに類似した腕時計を販売した中国メーカー2社に対して中国で起こした不正競争に関する裁判で勝訴したと発表した。
広東省最高裁判所は、G-SHOCK「GA-110」シリーズを「一定の影響力を持つ商品の装飾」に該当すると認め、同シリーズに類似したデザインを許可なく使用したことが消費者を混同させる不正競争行為に当たると判断。被告の広州市特遠表業有限公司と深セン市特斯高時計有限公司の2社に対し、300万元(約6500万円)の損害賠償を命じた。
今回の裁判は、意匠権が満了した商品デザインに関して不正競争防止法による保護が認められた同社にとって初めてのケースだという。
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日本のコンテンツの海賊版対策などに取り組むコンテンツ海外流通促進機構(CODA)は12月13日、ブラジルで15個の日本アニメ海賊版サイトが閉鎖したと発表した。閉鎖が確認されたのは4日。
閉鎖されたのはサンパウロ州の運営者らによる海賊版サイトで、CODAが直接、閉鎖を求める交渉を行った。これらの中には、ブラジルにおける日本アニメの海賊版サイトとして第3位のアクセス数を持つサイトも含まれるという。15サイトの直近3カ月(2024年8月~10月)の月間アクセス数は平均で約795万に上る。
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産業総合研究所の研究データを持ち出して中国企業に漏えいさせたとして不正競争防止法違反罪に問われた中国籍の元主任研究員の初公判が12月10日、東京地裁であった。各メディアの報道によると、検察側は懲役2年6月、罰金200万円を求刑し、弁護側は改めて無罪を訴えて結審した。判決は2025年2月25日に言い渡される。
被告である元主任研究員の男は、2023年6月に不正競争防止法違反の疑いで警視庁公安部に逮捕された。男は2018年4月13日にフッ素化合物に関する研究データを中国企業にメールで送信した容疑がかけられている。この中国企業は同月20日に被告を発明人として中国で特許申請し、20年6月に当局から承認されていたという。
被告の男は2023年12月15日の初公判で無罪を主張。弁護側は、被告の離席時に別人がメールを送信したと訴えた。
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アニメ制作会社のスタジオジブリは12月9日、同社が発売した書籍などから切り取った図柄を額装して著しく高額な価格で販売する事象が発生しているとして、「当社の著作権その他知的財産権を侵害し得るもの」であり、「民事及び刑事の両面での厳正な対処を講じる方針」だとの考えを示した。
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