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先週の知財ニューストピックス(6月23日〜6月29日)

6月30日(月)配信

 先週(6月23日〜6月29日)は、グーグル日本法人が韓国パンテック社の標準必須特許(SEP)を侵害したとして、東京地裁が当該技術を使ったスマートフォンの一部機種の販売を差し止める判決を出したニュースなどが報じられた。

SEP侵害でグーグル「Pixel」一部機種の販売差し止め、東京地裁

 韓国のパンテックコーポレーションが米グーグルの日本法人に対し、無線通信の標準必須特許(SEP)を侵害されたとして、日本での販売差し止めなどを求めて起こした訴訟の判決が6月23日、東京地裁で下された。複数のメディアの報道によると、地裁は侵害を認め、グーグルのスマートフォン「Pixel(ピクセル)7」の販売差し止めを命じた。日本の裁判所がSEPに基づく差し止め命令を下すのは初めてとみられる。
 米レクシスネクシスが運営する情報サービス「MLex」が23日付で報じたところによると、対象となった特許はLTE技術に関するSEPで、判決後にグーグルはPixel7の販売を中止したという。30日付日本経済新聞は、パンテック側は今回の判決を受けて、東京地裁に対しピクセル8以降のすべてのモデルを対象とした差し止め仮処分を求めたと報じている。一方、グーグル側は判決を不服として控訴する考えを示したという。
 裁判資料をもとにMLexが23日付で報じたところによると、東京地裁は今回の判決に際して、SEPを保持する側がFRAND宣言を行っている場合、特許技術を使用する側にライセンス受諾の意思がない場合を除いては、通常、差し止め命令を求めることはできないとの考え方を明確にしているという。ライセンス受諾を求める側が誠意を示しているにも関わらず、許諾側が差し止め命令を求めるような場合は、公正・正義の原則に反し、権利の乱用にあたるとしている。
 しかし、今回のケースでは、地裁が主導する和解協議において、グーグル側が求められた情報の開示を拒否するなど、和解の道を閉ざすような姿勢を示し続けたことから、グーグル側にライセンス受諾を求める上での「誠意がない」と判断したことが判決に影響を与えたという。

【参照ソース・ニュース】

特許庁長官に河西康之氏就任へ

 経済産業省が6月24日、特許庁長官に河西康之内閣官房内閣審議官(58歳)が就く人事を発表したことがわかった。複数のメディアが同日付で報じた。

【参照ソース・ニュース】

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