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2月16日
11月25日(月)配信
先週(11月18日〜11月24日)は、日本音楽著作権協会(JASRAC)が創立80周年を迎える中、著作権管理事業の変革を中心とした将来の取り組みについてビジョンを示したことなどが注目された。
日本音楽著作権協会(JASRAC)は18日に創立80周年を迎え、「つなごう未来へ、世界へ。80年目の変革宣言」と題する将来のビジョンを発表、これまで注力してきた著作権管理事業を充実させることに加え、「委託者共通の目的にかなう事業」として、今後大きな成長余地を持つアジア地域において著作権管理団体への支援を行う考えなどを示した。
著作権管理事業では、2023年度の完了を見据え、「デジタルトランスフォーメーション」と「組織人事の見直し」を進める。権利者に向けた変革として、委託者への使用料の分配を従来よりも増加させる取り組みを強化するほか、委託者自身が音楽作品の管理状況をより理解しやすくなるようシステムを整備する。さらに、現在の演奏権、複製権、インタラクティブ配信や放送にかかわる著作権管理事業の手数料を3年で抜本的に見直し、2022年に新管理手数料率を完成させる。このほか、すでに進めているデータベースの整備や分配明細書の精緻化などの取組も充実させる。さらに、ライブハウスや飲食店などにおける演奏に対して支払われた使用料の分配をサンプリング調査による分配方式から、使用された全ての音楽作品の報告を元に分配比率を決める全曲分配方式へと移行させる。利用内容などの詳細な情報も委託者に知らせる。
音楽のユーザー向けに行う変革では、音楽利用の手続きの利便性をいっそう高め、支払った使用料がきちんと権利者に届いていることを実感できるような仕組みを整えるとしている。
これらの著作権管理事業の変革に向けた取り組みでは、ブロックチェーン技術やAIなどを活用する考えだ。
一方、アジア地域における著作権管理団体への支援などを念頭に置く「委託者共通の目的にかなう事業」に関しては、具体的な内容はまだ決まっていないとしている。
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特許庁は22日、インド当局との間で、特許審査ハイウェイ(PPH)の試行開始で合意したと発表した。両者は21日に合意文書に署名した。12月5日からPPHの申請受付を開始する予定。インドと早期審査制度を導入するのは、日本が初めて。
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講談社は18日、海賊版リーチサイト「はるか夢の址」の元運営者ら3人を相手取り自社の出版物の著作権が侵害されたとして、大阪地方裁判所で起こした損害賠償請求訴訟について、同社の主張が全面的に認められ、3人の被告に対して総額約1億6000万円の支払いを命じる判決が下されたと発表した。
同社は7月9日に同額の損害賠償を求めて民事訴訟を起こしていた。この問題をめぐっては、大阪地裁が1月にこれら3人に対して著作権法違反の罪で懲役3年6月~2年4月の実刑判決を言い渡している。
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