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先週の知財ニューストピックス(12月4日〜12月10日)

12月11日(月)配信

 先週(12月4日〜12月10日)は、アルプスアルパインの元社員で中国籍の男が企業秘密を不正に取得したとして不正競争防止法違反の容疑で警視庁公安部に逮捕されたニュースなどが伝わった。

電子部品大手の中国籍元社員、営業秘密持ち出しで逮捕 ホンダに転職

 電子部品大手のアルプスアルパインは12月5日、元社員が同社の技術情報を不正に取得し、不正競争防止法違反の容疑で警視庁に逮捕されたと発表した。各メディアの報道によると、逮捕された元社員は中国籍の男で、技術情報を取得後に退職し、ホンダに転職したという。警視庁公安部が逮捕した。
 アルプスアルパインの発表によると、同社はこの元社員による技術情報の不正取得を検知した後、調査を実施。故意の不正行為と判断し、警視庁に刑事告訴した。

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EU、「AI法」で暫定合意 違反者に巨額制裁金

 欧州連合(EU)の主要機関の1つである欧州議会は現地時間12月9日、AIに関する包括的な規制案について議会と理事会が暫定合意に達したと発表した。規制案は基本的人権や民主主義、法の支配、環境の持続可能性を高リスクなAIの影響から守る一方で、イノベーションを加速させ、欧州がこの分野で主導的な地位に立つことを目指すものだとしている。
 政治・宗教や人種といったデリケートな特性を用いた生体認証システムを開発したり、個人的特徴や社会行動に基づいた社会的評価を行うシステムをつくることなどは、国民の権利や民主主義を脅かす可能性があるとしてAIの利用自体を禁止する。健康や安全、法の支配などに重大な影響を及ぼし得るシステムについては、「高リスク」に分類し、AIの利用に明確な義務を課す。幅広く活用され、急速な進化が見込まれる「汎用AI」システムについては、EU著作権法の順守、技術文書の作成や学習に用いたコンテンツの明示などを求め、透明性を確保する。
 規制に違反した場合は、最大で3500万ユーロ(約55億円)か世界売上高の7%を上限に制裁金を科す。

【参照ソース・ニュース】

第一三共、ノバルティスとの特許侵害訴訟で和解 約264億円を受領

 第一三共は12月6日、スイス・ノバルティスのBRAF阻害剤「タフィンラー」に対し、第一三共の米国子会社、プレキシコンが米国で提起していた特許侵害訴訟について、5日付で全面的に和解が成立したと発表した。和解により、プレキシコンはノバルティスから約1億8200万ドル(約264億円)の和解金を受け取り、すべての訴訟は取り下げられる。第一三共は、和解金約264億円を2024年3月期第3四半期の連結決算に計上する。
 プレキシコンはノバルティスのタフィンラーに特許を侵害されたとして、2017年8月に米カリフォルニア州北部地区連邦地裁に提訴し、同年9月に下された一審で勝訴。判決で、ノバルティス側は1億7780万ドルの損害賠償金とともに、特許存続期間中におけるタフィンラーの米国売上に対して9%のロイヤリティの支払いを命じられたが、10月に米連邦巡回区控訴裁に控訴していた。

【参照ソース・ニュース】

インテル、VLSIテクノロジーに勝訴 米控訴裁が特許侵害の評決破棄

 ロイター通信は12月4日、特許保有会社のVLSIテクノロジーが持つ特許を侵害したとしてインテルに総額21億8000万ドルの支払いを命じた米陪審評決を米控訴裁判所が同日付で覆し、インテル勝訴の判決を下したと報じた。
 報道によると、判決では、インテルがVLSIの特許1件を侵害したとする2021年の陪審評決を破棄したほか、2件目の特許侵害については認めた上で、適切な賠償額を決定するためにテキサス州に審理を差し戻したという。

【参照ソース・ニュース】

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