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意匠 令和元年(行ケ)第10089号「押出し食品用の口金」審決取消請求事件(知的財産高等裁判所 令和元年11月26日)

4月15日(水)配信

 

【事案の概要】

 意匠法3条2項該当を理由とする拒絶審決に対する取消請求を裁判所は棄却した。

判決文を「IP Force 知財判決速報/裁判例集」で見る

 

【争点】

 本願意匠は創作非容易か否か。

 

【裁判所の判断とコメント】

 本願意匠に係る「押出し食品用の口金板」の物品分野においては、抜き穴から食品を棒状に押し出す調理器具に使用される金属製の円形板の口金板に設けられた、角部に面取りを施した5つ又は6つの凸部からなる星形の抜き穴の形状は、本願の出願当時、公然知られていたことが認められる。

 加えて、板状の金属材料にデザイン性を持たせるため、60°千鳥の配置態様で、複数個の「抜き孔」を設けることは、本願の出願当時、ごく普通に行われていたことであり、当業者にとってありふれた手法であったこと、19個の抜き穴を千鳥状に配置する形状は公然知られていたこと(例えば、意匠3)に照らすと、本願意匠は、出願当時、円形板の抜き穴の形状として公然知られていた角部に面取りを施した5つの凸部からなる星形の抜き穴(例えば、意匠1)を、当業者にとってありふれた手法により、薄い円形板に、同一の方向性に向きを揃えて、60°千鳥の配置態様で19個形成して創作したにすぎないものといえるから、本願意匠の創作には当業者の立場からみた意匠の着想の新しさないし独創性があるものとは認められない。

 原告は、本願意匠では、抜き穴と周縁部分とが整然と配置されていることにより独自の美感をもたらしているとして創作性を主張したが認められなかった。

 

【本願意匠】

 

【意匠1】

 

【意匠2】

 

【意匠3】

 

(執筆担当:創英国際特許法律事務所 弁理士 佐藤 英二)

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