『人×IP』Force~知財人材それぞれのキャリア~

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『人×IP』Force ~知財人材それぞれのキャリア~
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アイルトン・セナ、アラン・プロストと共に世界で戦った男
元ホンダ F1エンジニア

弁理士 上田 和弘さん

上田弁理士 番外編

F1の過酷な世界

成田 いま思い返して、F1の仕事はどうでした?

上田 キツかったですよ。一番下っ端でしたし、極限状態に置かれますからね。外から見れば華やかな世界に見えますが、中はもう本当にきつい。先ほどもお話ししたように、最初は「おっ」って思いましたけど、実際にやってみると、もうキツくてキツくて。「マジかこれ・・・」って思いました(笑)

成田 トップを走っていたのに、エンジンブローでリタイアとか、、顔面蒼白どころではないですよね。

上田 ほんとそうです(苦笑) リタイアといえば、マシンが原因不明で止まると、テレビ中継の中で解説者がとりあえず「電気系ですかね」って言うじゃないですか。

成田 あーたしかに。原因不明は「電気系」で片付けていましたね。

上田 当時はあれ、ほんとにやめてほしくて(苦笑)

成田 そうか、原因不明で止まったやつは、上田さんのせいだったのですね(笑)

上田 いやいや違いますよ!それを担当している人もいるので、原因不明で止まったのを何でも「電気系」で片付けるのはやめて欲しいと(笑)

F1からの撤退に思うこと

成田 ホンダのF1第2期は1992年で終わりましたが、最後、F1から撤退すると知ったときは、どんな気持ちでしたか? 1992年にはウィリアムズ・ルノー(ナイジェル・マンセル)にチャンピオンを取られていましたし、悔しかったのでは?

上田 …これ、言っちゃっていいのかな?

成田 …?

上田 「これでようやく辞められる」ってホッとしました(笑)

成田 そうなんですか!?

上田 はい。ほんと、そのくらい極限状態に置かれるので。

成田 いやー生々しい。でも、極限状態に長く置かれると、そうなりますよね。人間の生存本能が働くんでしょうかね。

上田 そうかもしれません(笑)

最後に。F1の極限状態を振り返って

成田 いまF1を振り返ってみて、どうですか?

上田 ほんとにきつかったですけど、鍛えられたとは思います。ある意味極限状態に置かれるので、人も育つのだと思います。そういう意味でも、自動車メーカーにとってはレースは大きな意味があるのだと思います。もちろんあれからだいぶ経っていますので、今は自分がやっていた頃とは大きく違っているとは思いますが。

成田 ホンダに限らず、自動車メーカーは様々なレースカテゴリーでしのぎをけずっていますよね。そうした中から人が育っていくといいですね。

上田 はい。

成田 さて、F1の話に夢中になってしまって、、ええと、IP Force はF1のサイトではなくて知財のサイトなのですけどね、もうどうやって話をまとめたら良いのか分からなくなりました(笑)

上田

成田 知財の業界って、ほんとうに色々な人がいますよね。面白い。

上田 私の話はほんとに昔の話ですけど(笑)

成田 面白い話をたくさん聞かせて頂いて、ありがとうございました。またF1の話をお聞きする機会があればと思います。ユーザーに好評でしたら、ぜひ続きをやりたいです。

上田 こんな話でよろこで貰えたらいいのですが(笑) …ところで、このタイトルの「アイルトン・セナ、アラン・プロストと共に世界で戦った男」って、カッコ良すぎませんか?(苦笑) もう少しソフトなタイトルにしてもらえると…

成田 いやいやいや、これでいかせてください! 私の子供の頃の憧れの世界ですから!

上田 分かりました(笑) ほんと、こんな話でよろこんで貰えます?(笑)

成田 私はすごく楽しかったですよ。今日は本当にありがとうございました!

上田 はい。ありがとうございました。

(了)

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