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1月19日
6月1日(月)配信
先週(5月25日〜5月31日)は、世界知的所有権機関(WIPO)が電子公証サービス「WIPO PROOF(ワイポ・プルーフ)」を発表したニュースなどが伝わった。
世界知的所有権機関(WIPO)は5月27日、電子ファイルが特定の時期に存在し、改ざんされていないことを証明するタイムスタンプを発行するサービスとして「WIPO PROOF(ワイポ・プルーフ)」をオンラインで開始すると発表した。あらゆるフォーマットの電子ファイルを対象に提供する。特許や商標、工業デザイン、地理的表示といったWIPOが提供するIPサービスでの利用に加え、知財化の有無を問わず多くのシーンで利用でき、知財をめぐる調停・仲裁での活用も想定している。
同サービスは、電子ファイルやデータが存在した日時を証明する電子署名「ワイポ・プルーフ・トークン」を発行する形で提供する。トークンは誰でも利用でき、1個単位からの購入も、複数単位での割引購入も可能。有効期間は2年間。
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安倍晋三首相は5月25日の記者会見で、米国が6月開催に向けて調整している主要7か国首脳会議(G7サミット)に出席し、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)対策のワクチン・治療薬の開発・普及のための「特許権プール」の創設を提案する考えを明らかにした。
首相は会見の中で、「このウィルスに対するワクチンや治療薬を透明性の高い国際的な枠組みの下で、途上国も使えるようにしていく特許権プールの創設を、来月予定されているG7サミットで提案したいと考えている」と話した。
新型コロナウィルス対策のための特許権プール創設は、先行してG7財務相の間で開かれた電話会談で麻生財務相が提案していた。
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世界保健機関(WHO)は5月29日、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)対策として、ワクチンや検査薬・治療薬、治療法などの開発をすべての人や組織に開かれたものにするための枠組みとして「COVID-19 テクノロジー・アクセス・プール(C-TAP)」を30超の国や国際組織などと共同で創設したと発表した。
C-TAPはコスタリカの提案を受けて創設を決めたもので、参加国には、ベルギーやルクセンブルクなどのほか、途上国が多く名を連ねているが、主要7か国(G7)や中国などは入っていない。
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政府は5月27日に開催した知的財産戦略本部で「知的財産推進計画2020」を決定し、新型コロナウィルス感染症の影響でリモート化、オンライン化が加速し、デジタル技術やオンライン利用が進む中では、新たな知財戦略の構築が必要だとの考えを示した。この中で、日本発のデジタルコンテンツを積極的に海外展開していく考えを明らかにし、「著作権制度をはじめとしたさまざまな制度のアップデートも急ぐ必要がある」との認識を示した。
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パナソニックは5月25日、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の終息のため、特許権などの知的財産権を一定期間、無償開放すると発表した。キヤノンやトヨタ自動車などが立ち上げた「知的財産に関する新型コロナウイルス感染症対策支援宣言」に賛同する考えを示している。
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