先週の知財ニューストピックス（7月6日〜7月12日）

　先週（7月6日〜7月12日）は、小野薬品工業が、がん免疫治療薬の特許に関する対価をめぐって京都大学の本庶佑特別教授から訴訟を起こされている問題で、争う姿勢を示したニュースなどが伝わった。

小野薬品、本庶氏の提訴受け「争っていく方針」

　小野薬品工業は6日、がん免疫治療薬「オプジーボ」に関連する特許の対価をめぐり、京都大学の本庶佑特別教授から6月19日付で提訴されたことに対し、「争っていく方針であり、適切に対処していく」とのコメントを発表した。本庶氏は、特許料の分配金として約226億円を求めている。

【参照ソース・ニュース】

• 当社に対する訴訟の提起に関するお知らせ（7月6日　小野薬品工業）
• 小野薬品工業「争う方針」　本庶氏の提訴受けコメント（7月6日　日本経済新聞）
• 小野薬、争う方針　オプジーボ特許料訴訟（7月6日　時事通信）
• 本庶氏の提訴に、小野薬品「争う方針」…「オプジーボ」関連特許（7月6日　読売新聞）

有料放送を無料で不正視聴、不正競争防止法違反容疑で国交省技官ら逮捕

　複数の報道によると、不正プログラムを使ったB－CASカードを用いて有料放送を無料視聴したとして、警視庁は6日、国土交通省航空局技官の男などを不正競争防止法違反の疑いで逮捕した。男らは容疑を認めているという。

【参照ソース・ニュース】

• Ｂ－ＣＡＳカード改ざん、国交省技官「以前からやっていた」（7月7日　TBS NEWS）
• 有料のサッカー中継を不正視聴容疑　国交省技官ら逮捕（7月6日　朝日新聞）
• 不正「Ｂ－ＣＡＳ」で無料視聴　容疑で国交省技官逮捕―警視庁（7月6日　時事通信）
• 有料衛星放送を不正視聴可能なプログラム提供、国交省技官らを逮捕（7月6日　Yahoo!ニュース）

「日ASEAN特許専門家会合」立ち上げへ、先端技術分野の審査基準や特許翻訳めぐる議論の場に

　経済産業省は9日、日本とASEAN（東南アジア諸国連合）の知財当局が、先端技術分野における特許審査基準の整備や特許翻訳の問題をめぐって専門的な議論を行う「日ASEAN特許専門家会合」を立ち上げることで合意したと発表した。特許庁とASEAN各国の知財庁が8日にテレビ電話会議の形で開催した日ASEAN特許庁長官会合で決まった。

【参照ソース・ニュース】

• 日ASEAN特許専門家会合を立ち上げることに合意しました（7月9日　経済産業省）