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1月12日
10月12日(月)配信
先週(10月5日〜10月11日)は、シャープと独ダイムラーが自動車に搭載する通信関連技術をめぐってライセンス契約を結んだニュースや、アンドロイドの開発で用いられたJavaのAPIをめぐりグーグルとオラクルの間で争われている著作権関連訴訟の審理に関するニュースなどが伝わった。
シャープは7日、LTEを含む無線通信関連技術の必須特許について、独ダイムラーとライセンス契約を締結したと発表した。両社は自動車に搭載する同技術を巡って裁判で争っており、9月10付で独地方裁判所が下した判決でシャープが勝訴していた。
通信機能を搭載した「コネクテッドカー」の通信技術をめぐっては、8月にノキアがダイムラーに対して起こした訴訟で勝訴している。
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グーグルが「アンドロイド」OSを開発する際にJavaのAPIを無許諾で組み込んだことをめぐり、Javaの権利保有者であるオラクルが著作権侵害だとして訴えていた問題が新たな局面に入った。グーグルとオラクルの間で2010年から始まった訴訟の審理が7日、米連邦裁判所で始まった。2016年の一審ではグーグルが勝訴したが、2018年の控訴審では判決が覆されており、グーグルが上訴した。
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モデルナは8日、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が続く間は、同ウイルスのワクチン開発に関連して自社が持つ特許権を行使しない考えを表明した。他社などによるワクチン開発を阻害しないためだという。
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茂木外務大臣は8日、すべての人が適切な医療を受けられることをめざす「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」のオンライン会合に出席し、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、「特許プールを通じた治療薬の供給を提案していく」考えなどを示した。同会合には、グテーレス国連事務総長やテドロスWHO事務局長をはじめ、途上国の外相などが出席した。日本は5月に開催された主要7か国(G7)財務相会合以降、新型コロナウィルスの治療薬やワクチンの特許などを別の組織・団体で管理する「特許プール」の設置を提案している。
今回の会合で茂木氏はこのほかに、途上国による新型コロナウイルスのワクチン入手を支援するためとして、ワクチンを複数国で共同購入・配分する国際的枠組み「COVAX」に1億3000万ドル以上を拠出すると表明した。COVAXを巡っては、9日に中国の参加が明らかになり、参加国が171か国となった。日本は9月に参加を表明済み。
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