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1月26日
5月10日(月)配信
先週(5月3日〜5月9日)は、新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、米政権が知財権の放棄を支持したニュースなどが伝わった。
米通商代表部(USTR)のタイ代表は5日、バイデン政権が、新型コロナワクチンの知財保護を放棄することを支持すると発表した。米政権は今後、世界貿易機関(WTO)で行われるテキストベースの交渉に積極的に参加していくとしている。WTOでの交渉は全会一致ルールがあることなどから、米側は交渉に時間がかかるとみている。
これについて、欧州連合(EU)のミシェル常任議長は8日、ワクチンの知財放棄が短期的にみて特効薬になるとは考えていないが、具体的な提案がなされたら議論する用意があると話した。また、EUとしてはワクチンの輸出に注力していきたい考えを示した。
新型コロナワクチンの知財をめぐっては、南アフリカとインドが2020年10月、WTOの「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」ルールの適用除外を一時的に求める提案を行い、多くの発展途上国の指示を得る一方、大手製薬メーカーを抱える米英、スイス、EU各国などが反対する構図がこれまで続いていた。
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ソフトバンクは6日、同社を退社して楽天モバイルに転職し5Gなどに関連する技術情報を不正に持ち出したとされる元社員と楽天モバイルに対し、東京地裁で民事訴訟を起こしたと発表した。持ち出された営業秘密の利用停止と廃棄、持ち出された情報を使って建設された基地局の使用差止めと廃棄、さらに約1000億円の損害賠償請求額の一部だとして10億円の支払いなどを求めている。請求額については今後の審理の状況に応じて増額することがあるという。
この元社員は1月12日、同件に関連して不正競争防止法違反容疑で警視庁に逮捕されている。元社員は2019年12月31日にソフトバンクを退職し、20年1月に楽天モバイルに転職、現在はすでに同社を退社している。
楽天モバイルは6日、同件について、社内調査により、ソフトバンクの営業秘密を業務に活用していた事実は確認されていないとのコメントを発表した。同社は今後、訴状の内容を精査し、裁判で正当性を主張していくとしている。
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