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先週の知財ニューストピックス(5月17日〜5月23日)

5月24日(月)配信

 先週(5月17日〜5月23日)は、ユニクロのセルフレジで使われている商品識別関連の特許をめぐる裁判で、知財高裁が同技術を発明したアスタリスクの特許の有効性を認め、特許の無効を訴えたファーストリテイリングの主張を退けた判決が注目を集めた。この週は、LINEの「ふるふる」機能をめぐり、LINEによる特許侵害を訴えていたIT企業の主張を東京地裁が認める判決も下され、大企業と中小・ベンチャー企業による特許を巡る訴訟が話題となった週だった。

ユニクロ無人レジ訴訟でファストリ敗訴、知財高裁が「特許有効」

 ユニクロのセルフレジに使われているIDタグなどで商品を自動識別する技術(RFID)の特許の有効性をめぐり、同技術を発明したアスタリスク(大阪市)と同特許を無効だと主張するファーストリテイリングが争った裁判で、知財高裁は20日、特許は有効との判決を言い渡した。
 同特許をめぐっては、ファストリ側が「容易に発明できる技術」だとして特許の無効審判を請求。特許庁は2020年8月の審決で無効請求を部分的に認めた一方、特許の一部を有効だと判断していた。
 今回の知財高裁の判決では、この特許庁の審決を取り消し、ファストリ側の敗訴を言い渡した。
 なお、アスタリスクは同特許をことし2月にNIP(滋賀県守山市)に譲渡している。

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LINEの「ふるふる機能」、特許侵害で1400万円の賠償命令

 対話アプリ「LINE」で友達登録の際に相手と一緒にスマホを振ることで連絡先を交換できる「ふるふる」機能を巡り、特許を侵害されたとしてフューチャーアイ(京都市)がLINEを訴えていた裁判で、東京地裁は19日、特許侵害を認め、LINEに約1400万円の損害賠償を命じた。各紙が報じた。
 同裁判で、フューチャーアイは3億円の損害賠償を求めていた。

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JASRACの2020年度収入、ネット経由が48%増で初めて放送上回る

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は19日、2020年度の使用料収入のうち、インターネットなどを経由した「インタラクティブ配信」による収入が前年比48.2%増の約323億円と大幅に伸びたことを発表した。新型コロナウイルス感染症の影響で巣ごもり需要が増えたことにより、音楽サブスクリプションサービス、動画配信、ゲームにおける収入が拡大。インタラクティブ配信の収入が初めて放送による収入を上回った。
 全体の収入額は、新型コロナの影響でイベントの延期や中止が相次いだことにより、4.3%減の約1126億円となった。

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ワクチン知財の放棄で茂木外相と米通商代表が電話会談

 茂木外相は19日、米通商代表部のタイ代表と約45分間電話会談し、新型コロナワクチンの知財権保護について意見交換を行った。電話会談で、タイ氏は米政府が5日に発表したワクチンの知財保護免除についての考え方を説明。その際、米政権が「WTOの枠組みの中で、COVAXやG7(主要7か国)なども介した多面的な方法で取り組む方針」であることを述べたという。茂木氏は、日本としてもワクチンの公平なアクセスの実現を重視していることを強調し、WTOを中心とする国際的な議論に建設的に関与していく考えなどを伝えたという。
 ワクチン知財をめぐっては、新型コロナウイルス対策の多国間協力について議論する「世界保健サミット」が21日に開催され、中国の習近平国家主席がワクチンの知財の一時放棄を支持する考えを表明した。

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