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先週の知財ニューストピックス(7月12日〜7月18日)

7月19日(月)配信

 先週(7月12日〜7月18日)は、政府が「知的財産推進計画2021」を決定し、コンテンツのデジタル配信時に必要な著作権処理を一元化することで、権利者への対価還元とともにコンテンツのスムーズな利用促進を目指す方針などが示された。

「知財推進計画2021」 著作物の権利処理を一元化、知財投資の活発化、「標準活用」支援など盛り込む

 政府は13日、知的財産戦略本部会合を開き、「知的財産推進計画2021」を決定した。企業の国際競争において無形資産の活用と投資が重要性を増す中、外国企業に遅れをとっている日本企業の知財・無形資産投資を活性化させる取り組みを進める方針などを示した。
 まず、コンテンツのデジタル配信を円滑にするため、配信時に発生する複雑な著作権の処理を一元的に行える制度をつくる。権利者団体に所属している権利者だけでなく、無所属の権利者に対しても使用料を分配できるような集中管理団体を設けるイメージを描く。2021年内に結論を出し、2022年度内に設置する。
 このほか、投資家が企業の知財投資戦略を評価し資金供給を活発化させる流れをつくることを目指して6月に「コーポレートガバナンス・コード」を改訂したことを踏まえ、企業の知財投資・活用戦略の開示などを促すガイドラインを策定する。
 さらに、スマートシティ、ビヨンド5G、グリーンなどの戦略重要分野において、国際標準規格を日本が率先してつくっていけるよう、官民一丸となった取り組みを協力に押し進めるとしている。

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ベライゾンとファーウェイが和解、特許侵害訴訟で

 ベライゾン・コミュニケーションズは12日、ファーウェイと特許侵害を巡る訴訟で和解したと発表した。和解の条件については明らかにしていない。
 ファーウェイは2020年2月に、12件の特許を侵害しているとしてベライゾンを提訴。一方、ベライゾンもファーウェイが自社の特許を侵害しているとして同年に反訴していた。

【参照ソース・ニュース】

仏当局、グーグルに650億円の制裁金 メディアとの著作権料交渉めぐり

 フランス競争委員会は13日、グーグルが検索サービスで使用するコンテンツの著作権料の支払いを巡り、仏メディア企業との交渉を「誠実に行わなかった」とし、2020年4月に同局が3か月以内に協議を進めるよう下した命令に従わなかったことから、5億ユーロ(約650億円)の制裁金を科すと発表した。さらに、グーグルに対して2か月以内にコンテンツ使用料の支払いについて新たな提示を各メディアにするよう命令し、従わなければ1日あたり最大90万ユーロの制裁金を追加で科すとした。

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