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11月24日
8月2日(月)配信
先週(7月26日〜8月1日)は、異業種間での標準必須特許(SEP)ライセンスを巡る国際紛争の増加が見込まれる中、経産省が関連する検討会の中間報告書を公表し、国として検討すべき対応策の方向性を示したニュースなどが報じられた。
経済産業省は7月26日、「標準必須特許のライセンスを巡る取引環境の在り方に関する研究会」のこれまでの検討結果を整理し、検討の方向性を示した中間整理報告書を公表した。あらゆる製品でのIoT化が進む中、標準必須特許(SEP)のライセンスを巡り国際的に紛争が生じている状況を踏まえ、国として対応策を講じ、その取引環境の整備につなげたい考え。特に、自動車や建設機械などの日本が強みを持つ分野を含む異業種間でのSEPライセンス取引の増加が見込まれることから、対策の検討を喫緊の課題としている。経産省は、今回の中間報告書で示された方向性に従い、議論を進める。
報告書では、SEPの権利者と実施者双方が守るべき誠実交渉のルールを政府が検討し対外発信していく、パテントプールを活用する際には、政府がライセンス条件などの透明性確保を通じて誠実交渉を促す仕組みを整備する、複数の実施者側企業が共同で権利者側とライセンス交渉を行う際には、競争法上の懸念を生じさせない共同交渉の在り方を政府が検討する、などの方向性が示された。
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各紙の報道によると、人気アニメ「鬼滅の刃」を連想させるデザインの商品を販売したとして、愛知県警は7月28日、横浜市中区の卸売業者の社長ら4人を不正競争防止法違反容疑で逮捕した。これによると、4人は、「鬼滅の刃」の主人公が着る衣装に似せた市松模様の衣装に「鬼退治」「滅」の文字をあしらった商品を愛知県内の業者に販売するなどしたという。
「鬼滅の刃」のコピー品をめぐっては、商標法違反容疑や著作権法違反容疑での立件が相次いでいるが、商標登録されていないデザインで摘発されたのは、全国でも初めてだという。
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各メディアが伝えたところによると、がん免疫治療薬「オプジーボ」をめぐり、ノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑・京都大特別教授が薬の製造販売元である小野薬品工業に特許使用料の分配金約262億円を求めた訴訟の弁論準備手続きが30日に大阪地裁であり、9月2日の口頭弁論で本庶氏の尋問が開かれることが決まった。同氏の弁護士が明らかにしたという。
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