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1月19日
2月7日(月)配信
先週(1月31日〜2月6日)は、ノキアやNTTなどの通信関連企業48社からなるパテントプールが、トヨタ自動車やホンダなどの国内自動車大手に対し、「つながる車」に搭載される通信関連技術の部品を巡り特許料を求めているとの日本経済新聞による報道などが伝わった。
日本経済新聞は2月2日付で、ノキアやNTTなど世界の通信関連企業48社が、インターネットに常時接続する「つながる車」の部品を巡り、トヨタ自動車とホンダ、日産自動車の国内大手3社に対し、特許料の支払いを求めていることがわかったと報じた。これら48社は、通信関連特許を持つ企業が集まったパテントプール「アバンシ」を通じて交渉を持ちかけており、関連特許を包括的に使うかわりに車1台あたり15ドルの支払いを求めているという。自動車メーカーにとっては、年間で数十億~200億円近い負担が見込まれている。
アバンシには、ノキアのほか、エリクソン、クアルコムなどが参加しており、日本からもNTT、パナソニック、ソニーグループ、シャープなどが加わっている。
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講談社、集英社、小学館、KADOKAWAの出版4社は2月1日、インターネットインフラ企業の米クラウドフレアに対して海賊版コンテンツの公衆送信・複製の差し止めと4億6000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。
フラウドクレアは、サイトデータを多数のサーバーに分散することで大量のアクセスを効率化するコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)サービスを手がける。大手によるCDNサービスの多くが、契約時にユーザーの身元確認を行うなど、違法なコンテンツ配信を防ぐ対策を講じている中、クラウドフレアのサービスはメールアドレスの登録のみで契約可能なことや、氏名や連絡先などの運営者情報を同社に代替させることが可能なことから、多くの海賊版サイトによって利用されている実態があるという。
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小学館は2月3日、同社が発行する漫画の作品などがアップロードされた海賊版サイトに誘導するリーチサイト「漫画天国」の運営者が著作権法違反の容疑で警視庁東村山署に書類送検されたと発表した。
同社は2020年2月に警視庁に被害について相談し、同時に大阪地裁に運営者情報の開示を申し立て、仮処分決定を受けていた。「漫画天国は」同年3月に自ら閉鎖した。
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複数のメディアの報道によると、映画の海賊版サイトに誘導するリーチサイトを運営していた男が2月1日、著作権法違反の疑いで群馬県警サイバー犯罪対策課と前橋署に逮捕された。男は運営するリーチサイトから、アニメ映画「天気の子」やホラー映画「犬鳴村」などが違法アップロードされた海賊版サイトへの誘導を行っていたという。
コンテンツ海外流通促進機構(CODA)によると、2020年10月に改正著作権法が施行され、リーチサイト規制が始まってから、一般の映画作品の海賊版サイトに関連したリーチサイトが摘発されたのは初めてだという。
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ブラックベリーは1月31日、非中核特許資産を6億ドル(約690億円)で売却すると発表した。売却対象となるのは、モバイル端末やメッセージング、無線通信ネットワークに関連するもので、売却先は、同社から特許資産を買い取る目的で設立された特別目的会社のカタパルト・IP・イノベーションズ。
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塩野義製薬は2月3日、同社が出資している英製薬会社ヴィーブが抗HIV薬を巡り、米ギリアド・サイエンシズに対して起こしていた特許権侵害訴訟で和解したと発表した。ヴィーブと塩野義、英グラクソ・スミスクライン(GSK)の3社は、ギリアドの抗HIV薬が、塩野義が創薬してヴィーブに権利を移転した抗HIV薬「ドルテグラビル」などの特許を侵害しているとして、2018年2月以降、米英日をはじめとする9カ国で訴訟を起こしていた。和解により、これらの訴えは取り下げる。また、塩野義を含む3社は、ギリアドとドルテグラビルの関連特許に関するライセンス契約を締結した。
今回の和解とライセンス契約を受け、ギリアドはヴィーブに一時金とロイヤリティを支払い、塩野義はその一部を受け取る。
同発表は、GSKが先行して英国時間2月1日に行っている。
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