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4月27日
2月21日(月)配信
先週(2月14日〜2月20日)は、欧州連合(EU)が、EU域内のハイテク企業が中国で知財権の使用や保護を制限されているとして、WTOに提訴したニュースなどが伝わった。
欧州連合(EU)は現地時間2月18日、EU域内の企業が自らの知財を保護・使用するために外国の裁判所に出廷することを制限したとして、中国を世界貿易機関(WTO)に提訴すると発表した。
EUによると、たとえばEU域内企業が持つ3Gや4G、5Gなどの重要技術の特許を中国の携帯電話メーカーが違法に使用したり、適切な補償をせずに使ったりするような場合に、中国はこれらのEU企業が権利を保護することを厳しく制限しているという。こうした特許保有企業は、中国国外の法廷に出廷すると、中国で莫大な罰金を科せられることが多いため、市場価格を下回るライセンス料を受け取ることに甘んじるよう圧力がかかった状態にあるという。EUは、こうした中国の施策が、EUにおけるイノベーションと成長に非常に大きなダメージを与えているとしている。
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各メディアは2月15日、宮城県警が、映画作品を10分程度に短く編集した「ファスト映画」を無断でYouTubeにアップロードして収益を得ていた男を著作権法違反の疑いで同日付で逮捕したと伝えた。
コンテンツ海外流通促進促進機構(CODA)の同日付リリースによると、宮城県警は県内の大学生ボランティアと協力し、オンライン上の様々な著作権侵害を発見し、リスト化。6月には国内で初めて摘発に踏み切った。8月には、同リストがCODAにも提供され、その中に今回摘発された侵害事例が含まれてたという。
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米通商代表部(USTR)は現地時間2月17日、偽造品や海賊版による「悪名高い市場に関するレビュー(悪名高い市場リスト)」の2021年版を発表した。同リストは、商標権を侵害した偽造行為や著作権を侵害した海賊版行為が助長されているとするオンライン市場や実物市場に焦点を当てたもの。
2021年版には、42のオンライン市場と、35の実物市場が掲載されている。これらの中で、今回初めて特定された事例として、アリババグループの「アリエクスプレス」と、テンセントが運営する「ウィーチャット・eコマース」という中国拠点の2つのオンラインマーケットが商標権侵害を助長しているとしてリスト入りした。中国拠点のものとしてはこのほかに、「バイドゥ・ワンパン」「DHゲート」「タオバオ」「ピンドゥドゥ」などのオンライン市場と、9つの物理市場が同様の理由で引き続き掲載されている。
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