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11月24日
2月13日(月)配信
先週(2月6日〜2月12日)は、互いへの「対等出資」などを含めたアライアンスの再編を発表した日産自動車とルノーが、知財の扱いに関して詰めの協議を続けている話などが伝わった。
日産自動車と仏ルノーがアライアンスの再編に向けた協議で合意したことを受け、2社とアライアンスの一角を担う三菱自動車を加えた3社は2月6日、英ロンドンで記者会見を開いた。日産とルノーの協議で懸案になってきたとみられる知財の扱いについては、発表の中で具体的な言及はなく、詳細はいまだ詰めの段階にあることがわかった。
知財の扱いについて記者から質問が出ると、日産の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は、「過去を踏まえた上でIPをどう使っていくのか、これは当然、プロジェクトベースになるかと思うが、どう協力していくのか、ガバナンスをどうするのか、過去からみると非常に大きな変革を近い将来、みなさんにお見せできるかと思う」と述べた。
一方、ルノーのルカ・デメオCEOは、「IPの議論は確かにたくさんあったが、すべてのプロジェクトをきちんと進行できるような体制は担保している」とした上で、「すべてのIPに関して、これまでの古い形の議論、古い形のシェアがあり、まだ完全に組織体制としてストラクチャーができていない。細かいところまで詰めなければならないことが残っている」とした。
今回の合意では、日産自とルノーが互いへの出資比率と15%ずつと対等にすること、ルノーが立ち上げる電気自動車(EV)の新会社「アンペア」に日産が15%出資することや、三菱自も出資を検討することなどが発表された。南米やインドなどの新興国で協業することなども盛り込まれた。
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日本音楽著作権協会(JASRAC)は2月10日、ユーチューブ上でのJASRACが管理する楽曲の利用について、グーグルとの間で新たな許諾契約を結んだと発表した。新契約のもと、JASRACはユーチューブのコンテンツ自動識別機能である「Contents ID」の本格活用を開始し、権利者へのより正確な分配を図るとしている。Contents IDは、グーグルが開発したシステムで、動画上で使用される楽曲を自動判別し、権利者に通知する仕組みになっている。
JASRACによると、同機能の利用を開始することにより、今後、動画投稿者のもとに「JASRACが著作権の申し立てを行った旨のお知らせ」が届くことがあるが、JASRAC管理楽曲の利用が確認されたことを通知するもので、著作権侵害を主張するものではないため、動画の削除・非公開などの対応は必要ないという。また、この通知に伴って、これまで広告が表示されなかった動画にも広告が表示されるようになり、この広告収益の一部が著作料としてJASRACを通じて権利者に分配されるという。
JASRACとグーグルは、2008年10月にパートナーシップを締結、今回が第5次の契約になるという。
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政府は2月8日、2022年5月に成立した経済安全保障推進法に関する有識者会議を開き、先端技術の特許を非公開化できる制度などに関する指針案を示した。
特許を非公開化できる対象分野としては、日本の安全保障に大きな影響を与えうる先端技術や宇宙・サイバーといった最新技術、大量破壊兵器への転用が可能な核技術などが例示された。一方で、経済活動やイノベーションへ支障を及ぼさないようにするため、同制度の運用や政令の制定にあたっては、産業界や関係者の意見を適切に考慮するとしている。
特許の非公開化に対する損失補償については、補償請求者の予見性を高めるため、補償対象となりうる損失例についてQ&A形式などで示すとしている。
政府は、これらの基本指針について、有識者会議での議論やパブリックコメントを踏まえた審議の後、閣議決定を行い、2024年春の運用開始を目指している。
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