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先週の知財ニューストピックス(2月20日〜2月26日)

2月27日(月)配信

 先週(2月20日〜2月26日)は、回転ずし大手の前社長が競合会社の営業秘密を不正入手し利用していたとされる事件で、不正競争防止法違反罪に問われていた回転寿司店の運営会社などが、初公判で無罪を主張したニュースなどが報じられた。

カッパ社、初公判で無罪主張 「営業秘密にあたらない」

 回転寿司大手「かっぱ寿司」の運営会社、カッパ・クリエイトの前社長らが競合「はま寿司」の営業秘密を不正に入手し利用したとされる事件で、前社長とともに不正競争防止法違反の罪に問われた法人としてのカッパ・クリエイトと元商品部長の初公判が2月24日に東京地裁で開かれた。各メディアが伝えたところによると、同社と元商品部長の被告はともに無罪を主張したという。同じく不正競争防止法違反罪で起訴された前社長の田辺公己被告は別で開かれた公判で起訴内容を認めている。
 同日付の朝日新聞記事によると、出廷したカッパ・クリエイトの山角豪社長は「営業秘密にあたらない」と主張。元商品部長の被告は、「営業秘密にあたるという認識はなく、前社長の指示に従わざるを得ない状況だった」と述べたという。
 前社長の田辺被告は「はま寿司」の親会社(現ゼンショーホールディングス)の幹部だった2020年9月にはま寿司の商品原価や仕入れ値などのデータを不正に持ち出し、カッパ・クリエイトに転職した後、元商品部長の被告に送信し社内で共有していたとされる。

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Apple Watchの特許侵害で出た限定的排除命令、米大統領拒否せず

 米ハイテクベンチャーのアライブコーは2月21日、ITC(米国際貿易委員会)がアップルによる同社特許の侵害を認めて下した限定的排除命令と停止命令が、バイデン大統領による審査を通過したと発表した。
 アライブコーは、腕時計型端末「Apple Watch(アップルウォッチ)」で提供されている心拍モニター技術が自社特許を侵害しているとして、2021年にアップルをITCに提訴。ITCは2022年12月22日にアップルによる特許侵害を認定し、侵害製品のさらなる輸入を禁ずる限定的排除命令と停止命令をアップルに命じた。もっとも、アライブコーの当該特許については、USPTO(米特許商標庁)のPTAB(特許審判委員会)が無効判断を下してアライブコーが異議申し立てを行った経緯があり、PTABの最終決定が下されるまで、ITCの決定を受けた措置は保留される。

【参照ソース・ニュース】

味の素、韓国CJグループから和解金受領 一連の特許侵害訴訟が終結=報道

 味の素が韓国のシージェイ・チェイルジェダンとその関連会社3社を相手に争っていたグルタミン酸ナトリウム(MSG)の製造方法に関する特許侵害訴訟において、2月25日付日本経済新聞は、ドイツでの裁判で味の素がシージェイグループから和解金を受け取ることで合意したと報じた。味の素はシージェイグループに対して日米独の地方裁判所で提起した4件すべての訴訟で和解金を受領し、訴訟が終わったとしている。和解金額は非公表だが、記事では4件の総額で約40億円程度とみられると伝えている。
 味の素はシージェイグループを相手取り、飼料用アミノ酸「トリプトファン」の製造方法に関する特許を侵害されたとして、2016年5月にITC(国際貿易委員会)とニューヨーク南部連邦地裁、独デュッセルドルフ地裁にそれぞれ訴訟を提起。8月にはMSG製品の製法を巡り特許を侵害されたとして、デュッセルドルフ地裁と東京地裁にそれぞれ訴訟を起こし、シージェイグループとの間で合計4件の訴訟を争ってきた。他の3件でもすでに和解が成立している。

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