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1月12日
8月21日(月)配信
先週(8月7日〜8月20日)は、通信事業者からなるパテントプールの「アバンシ」がコネクテッドカー向けに5Gサービスの提供プログラムを開始し、独メルセデス・ベンツが契約を交わしたニュースなどが伝わった。
通信事業者からなるパテントプールの「アバンシ」は米国時間8月16日、高速大容量通信規格「5G」をコネクテッドカーで利用できるプログラムの提供を開始すると発表した。特許料は1台当たり32ドルだが、早期に契約すれば29ドルの割引価格が適用される。すでに独メルセデス・ベンツグループと契約を締結済み。現在、自動車メーカー25社が5G導入に向けて取り組んでいるとしている。
特許料の割引は、2024年2月16日までに契約するか、5Gコネクテッドカーを最初に販売するまでに契約した場合に適用されるという。
アバンシの5Gコネクテッドカープログラムのライセンサー企業には、フィンランドのノキアやスウェーデンのエリクソン、米クアルコム、中国のファーウェイ、韓国サムスン電子などのほか、日本からは富士通やNTTドコモ、KDDI、パナソニック、ソニーなどが名を連ねている。
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パナソニックホールディングスは8月9日、携帯電話やスマートフォンなどの通信規格に関する必須特許を侵害されたとして、中国のシャオミ(小米科技)とOPPO(オッポ)を複数国で提訴したと発表した。関連訴訟がドイツ、英国、新設された欧州統一特許裁判所(UPC)や中国で並行して進行する予定だという。
パナソニックHDは、2社と数年間にわたり二社間交渉を行ってきたが、両社から合意を得られなかったため、やむなく訴訟に至ったとしている。今回の訴訟は同社にとって、保有する通信規格の必須特許を巡り訴訟が必要と判断した初のケースだという。同社はWCDMA、LTE規格に関して相当数の必須特許を持ち、複数の形態端末メーカーなどとライセンス契約を締結済みだという。
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米紙ニューヨーク・タイムズが自社の知的財産を守るために、対話型AI「チャットGPT」を開発した米オープンAIを提訴することを検討している――米公共ラジオ放送NPRが現地時間8月16日に報じた。両者は数週間にわたり、記事を使用する際のライセンス契約について交渉を続けてきたが、激しい論争に発展したため、ニューヨーク・タイムズ側が法的措置の検討を始めたという。
同社がもっとも懸念しているのは、自社のスタッフが伝えたオリジナルの報道をもとにチャットGPTが質問に対する答えを作成することにより、チャットGPTが直接の競合になりつつある点だという。
記事では、この訴訟が起こされれば、生成AIの時代に著作権保護を巡って争われるもっとも注目を集める訴訟になるだろうとしている。
このニュースに先立ち、ニューヨーク・タイムスは利用規約に変更を加え、機械学習やAI(人工知能)システムなどを含むソフトウェアプログラムの開発に記事などのコンテンツを利用することを禁じた。
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日本新聞協会など4団体は8月17日、生成AIと著作権の保護に関する検討が不十分な現状を「大いに危惧している」として、権利者団体と関係当局の間で意見交換を行う場などを求める共同声明を発表した。
声明を出したのは、日本新聞協会のほか、日本雑誌協会、日本写真著作権協会、日本書籍出版協会。
2018年に改正された著作権法で定められた「第30条の4」では、「著作者の利益を不当に害する」場合を除き、著作物の情報解析を著作者の許諾なしにできるとしている。声明では現行の著作権法について、「諸外国に比べてAI学習に極めて有利に作られていることが大きな課題」だとし、“但し書き”として付け加えている「著作者の利益を不当に害する」の個所の解釈を明確にし、著作権法改正の必要性を見極める必要があるとしている。
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