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10月6日
9月17日(火)配信
先週(9月9日〜9月15日)は、広告収益を上げる目的で閉鎖病院のホームページを無断で復元した男性がページ画像の著作権侵害容疑で書類送検されたニュースなどが報じられた。
サプリメントなどの広告を掲載するために閉鎖された病院のホームページを復元し、病院の画像を無断使用して著作権を侵害したとして、千葉県警が9月11日、大阪市に住む会社役員の男性を書類送検した。複数のメディアが報じた。
男性は2023年に閉鎖した千葉県内の病院のドメインをネットオークションで落札してサイトを無断で復元し、サプリメントや健康食品の広告を掲載して売上の一部を得ていた。報道によると、この男性は病院のサイトが検索結果の上位に表示されることから、広告掲載に利用するために行為に及んだと供述しているという。
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ロイター通信は米国時間9月11日付記事で、米グーグルが同日、同社のAIシステム「ジェミニ」の名称が商標権侵害に当たるとして、小規模のAI企業である米ジェミニ・データから使用禁止などを求める訴訟を起こされたと報じた。
グーグルは2024年2月にAIサービスの名称を「バード」から「ジェミニ」に変更した。ジェミニ・データの設立は2013年で、サンフランシスコに拠点を置き、生成AIサービスを手がける。
同報道によると、ジェミニ・データはサンフランシスコ連邦地裁で訴訟を起こし、商標権侵害と不正競争を主張。「ジェミニ」の名称の使用禁止と金額を明示しない損害賠償の支払いを求めているという。
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トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」の開発を巡る書籍について、共同著作権者だと名乗り出た男性が発行元の日系BPと著者の男性に対し著作権侵害訴訟を起こし、和解が成立していたことがわかった。
書籍は『価値の創造主 初代レクサス開発物語』(2023年9月15日発行)。男性は2023年10月、日経BPへの出版差し止め等の仮処分申請を東京地裁に行い、2024年1月には同社と著者の男性に対して著作権侵害による出版差し止め、損害賠償などを求める訴訟を起こした。
日経BPの8月1日付リリースによると、同社は著者から単独著作であるとの説明を受けていたものの、調査の結果、訴訟を起こした男性が創作に寄与したことが認められたため、仮処分申請前に暫定措置として同書の出荷を停止した。その後、東京地裁による和解勧奨を受けて2024年6月に同社と著者、訴訟主の男性の3者による和解が成立。これを受けて同書を絶版として可能な限り回収することを決めたとしている。
共同通信は9月13日付記事で、訴訟主と著者は当初、共同著作として書籍をつくっていたと報じた。しかし、出版元を巡るトラブルがあり、訴訟主の男性は出版の断念を求めたが、著者の男性が無断で一部を改変して単著として出版したという。
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米バイデン政権は9月13日、小口貨物を対象にした米国の免税制度を中国のEC大手が乱用し、米国の消費者や労働者、起業や知的財産権などが脅かされていることに対処するとして、同制度を見直すと発表した。
米国には、800ドル(約11万2000円)以下の小口貨物については関税を免除して簡単な手続きで輸入できる特例制度があり、近年、中国拠点のアパレル通販サイトなどがこの制度を乱用し、米国に輸出される貨物が急増しているという。ホワイトハウスの発表によると、同制度を介して米国に輸入される貨物はこの10年で年間1億4000万個から10億個に大幅に増えている。同制度を介して輸入される貨物については情報量が少なく、知財権侵害物品や低価値の製品のほか、合成麻薬フェンタニルの密輸に利用されているケースもあると言われている。
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