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12月15日
12月2日(月)配信
先週(11月25日〜12月1日)は、漫画やアニメの海賊版被害対策として、文化庁がAIによる海賊版サイトの検知・分析システムの構築を目指す話などが報じられた。
漫画やアニメなどの日本のコンテンツが受けている甚大な海賊版被害への対策として、文化庁はAIを活用した海賊版サイトの検知・分析システムを構築する考えを示した。11月29日に公表した2024年度の補正予算案に関連事業の費用として3億円を計上した。民間事業者への請負事業として実施する。
具体的には、海賊版サイトのレイアウトや広告、コンテンツ画像、文字情報などをAIに学習させることでインターネット上の海賊版を自動検知し、権利者に通知するシステムを実証的に構築する。多様な検知手段を用いることで性能やコストを検証していく。
さらに、これらの構築したシステムをもとに、海賊版の検知から削除申請などの権利行使までを自動でできるスキームを構築するための調査研究も行う。特に、権利処理の方法を明確化する方針だという。
活動目標として、初年度である2024年に500件の海賊版サイトを検知する目標を掲げた。
文化庁によると、コンテンツ産業の輸出規模は2021年に4.7兆円となり、鉄鋼や半導体に比肩するレベルになっているが、海賊版による被害も深刻で、特に2024年の夏以降は新たな海賊版サイトの出現などでアクセス数が倍増、足元では年間で推定2兆円の被害が出ているという。現在行っている目視やタイトル検索中心の人海戦術では対応できないため、より実効性の高い防止策が必要だとしている。
【参照ソース・ニュース】
カナダの主要メディア5社は現地時間11月29日、対話型AI「チャットGPT」などの開発のために大量のコンテンツを利用されて著作権を侵害されたとして、これらのサービスを運営する米オープンAIにカナダ国内で訴訟を提起したと発表した。
原告となったのは、国営放送のカナダ放送協会(CBC)、トロント・スター紙、グローブ・アンド・メール紙、通信社のカナディアン・プレス、ナショナル・ポスト紙などを運営するポストメディアの5社。
原告5社は声明で、オープンAIが「他社の知的財産を自社の商業的利益のために使用することは公正であり、公共の利益に資する」と主張していることは誤りだと主張。「ジャーナリズムは公共の利益に資するが、オープンAIが自社の商業的利益のために他社のジャーナリズムを利用することはそれにはあたらない。違法だ」との考えを示した。その上で、「カナダのコンテンツの不適切で違法な利用に対処し、カナダの法を執行することを求める」とした。
【参照ソース・ニュース】
医療機器メーカー、テルモの偽物の注射器、約4万6000本を販売目的で所持したなどとして、覚せい剤密売グループの男が商標法違反容疑で再逮捕された。MBSニュースが11月29日付で報じた。
報道によると、男は以前、覚せい剤を所持した罪に問われている別の男に注射器1000本を販売したとして逮捕されており、その後の調査で注射器が偽物だったことが判明したという。
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